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新任月テーマ「ヤマギ​シズム社会観に立って​見ると…」【追記】


新任月に入って、豊里実顕地では「ヤマギシズム社会観に立って見ると・・・」のテーマで基本研や職場、連絡研で出し合っています。

梅干し作り

今年も400キロ足らずの梅干しを漬けます。毎年700キロからの梅干しを漬けて食べてきたけど、梅が例年の半分と少なく、これだけです。こういう年もあるから、いつも多目に漬け込んでいます。

今は朝五時から、畑で抜いてきたシソの葉をちぎってもらっています。毎日延べで13人程の中高年のメンバーが戦争体験や参画当時のことなど、昔話をしながらにぎやかにやっています。毎日、新鮮なシソが9コンテナほど届き、ちぎると7コンテナ半、15キロ位になります。55Kのシソを4~5日に分けてやります。

ちぎったシソは林妙佐子さんと鹿野とも子さんが力の限り塩でもみ灰汁をだして絞って、丸いボール状にしてくれます。

塩と梅を漬け込んだたるでは、透明な白梅酢が滲み出し、上がってきます。その梅酢を取出し、シソの葉を混ぜ入れると、透明な汁が見事なピンク色に変わっていきます。それは見事で、毎年感動します。感動するためにやっているようなものです。一度みんなにも見せたい、見てもらいたいくらいです。このピンク色の梅酢はしょうがを漬ける汁にも使います。

3日間晴れた日が続く日をねらって、梅を土用干し、再度赤梅酢に漬け込みます。

いつの時代にもあると安心で、災害が起こっても梅干しとご飯があればいいと思って漬けていますが、梅は川田さんや中西さんが育ててくれ、シソは大森さんが育苗してくれたものを植えています。

杉本幸枝 食生活部

産業事務所の前庭に大きなヤマモモの木があります。

落ちた実は車や人に踏まれると、つぶれて無残な状態になり、汚れがなかなか取れません。 朝に綺麗に掃いても昼前には一面の絨毯です。

箒で掃いて集め袋に詰めておくと、堆肥するために運んでくれる人がいます。それで、何度でも手軽に掃けるように、箒を木の繁みの中に置くようにしました。すると、誰か、気が付いた人が箒を見つけて、掃いてくれるようになりました。

連絡研でそのことを出したからか、今ではいつ通ってもヤマモモの実が散乱することなく 、片隅に寄せてあるようになりました。

大角洋子 産業事務所

職場の朝のミ−ティングでの穴田さんの話。

「夜の水分補給のため幸子さん、スミさんのお茶飲みの介助をしていたら、食事の時よりもごくん、ごくんと飲み込みがいい。喉がかわいていたのかな? とろみをつけたお茶のスプ−ンを差し出すと口をあけてくれる幸子さんの様子を見ているとなんとも心地よくって、あれは癒された時間だったなあ。こんなの初めてだよ。」

いつになく感きわまった面持ちで話す穴田さんから発するなにかに、私もぐっときてしまった。 これはどこからくるものなの?

ヤマギシズム社会観にたってみると・・・ 私は一体というところからこの現象を解きほぐせるんじゃないかと試みてみたけれど、職場のみんなからは、頭じゃない、言葉じゃないと大ブ−イング。

解きほぐすことでもないかもしれないけど・・・

このところ、タイGに交流に行っている順子さんがむこうでの暮らしを大いに楽しんでいるとか、ブラジルGへ戻る農夫也夫妻を仲良し班で喜びの送り出し会食で祝福したりとか自分としては、かなりうれしい、うれしいこと続きなのです。

紺野満喜子 介護部
豊里の村ロビーにはアイスキャンデーが出ています。 そのすぐ横にゴミ箱があり、昨晩通りがかったときいっぱいでした。

今日の昼食の後、ロビーに行くとやはりいっぱいで、空き箱と空き袋が溢れていて、今にもこぼれそうでした。 「ロビーの人 見ていないのかしら…」と、一瞬思いましたが、『ヤマギシズム社会観に立って見ると…』がふと頭に浮かび「誰が片付けてもいいんだった。じゃあ私がやりましょか」と手に持っていたキャンデーを穴田さんに渡して、ゴミ袋を交換しました。 その時、穴田さんが「押し込んだらもっと入るかもね」と言ったのですが、「いっぱいだよ」とさっさとやりました。

夕方通りかかるとまた山盛りになっていて、「あらあら」と思いましたが、穴田さんの声がふっと聞こえ、よく見ると空き箱がかさばっていたのでギュッと押し込んだら半分くらいになりました。穴田さんの顔が浮かびました。

上山恵理 食生活部
 肉牛部で受け入れしてもらって、収穫後のトウモロコシ畑の茎を牛にやる作業をさせてもらいました。確かに牛さんには大好物のようで奪い合うように食べてくれて楽しい作業です。でも4畝分するのに2人で3時間ほどかかり、畑もすぐ漉き込んだ方が簡単だろうし、効率だけを考えたらやれない作業だと思いました。

 しかし、牛に食べさせたいと思って連絡をくれ受け入れてくれた沖永さん、連絡を受けて送り出そうとした高橋さん、私、やりたいといった藍ちゃん、送り出してくれた肉牛部のみんなの気持ちがつながっているなあと感じられました。

 ちょうど養鶏法で現象界と無現象界の研鑽で、「出来た、深まった」と見る焦点をどこに置くかというのを研鑽していたので、無現象界に焦点を置いていたのでできることなのかなあと思いました。 

加藤道雄 建設部
 この間、連絡研と基本研と基本研推進研ほかで研鑽してきましたが、その場の顔ぶれによって焦点の当て方がずいぶんと違っていて、そんなところにもこのテーマの面白さがありそうです。

 肉牛部ではこのテーマで毎日研鑽しているそうですが、乳牛部では先日の朝の出発研ではじめてやりました。

 やってみたら、ヤマギシズム社会観とは何なんだ、という順序からでなくて、ひとりひとりが自分自身の社会観を出すところから研鑽がスタートするのかなと、そこに落ち着いたかんじです。

 社会観というと大層に聞こえますが、私はこの事をこう思う・私はこうあるべきだと思うといった類のことを真面目に出すことから、研鑽が始まる感触がありました。

 正解も間違いも反省もないところで、思っていることを出して、それを聞いて思ったことを出して・・・とやって、次が見えるか見えないか?

 それはともかく、職場の短い時間でなかなか高度な研鑽ができて、ちょっと嬉しいです。

村岡悦史 乳牛部
【豊里実顕地 喜田栄子】