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2011別海地球村レポート(8/5~9)


 
★今年の地球村も盛り沢山な内容でした。職場では牛移動や、養鶏での集卵、仔牛のお世話など。その他にも牛の出産の立会い、パン食い競争や長縄とび、バーベキューで盛り上がりました。蛍の鑑賞会は、女の子7人の地球村ならではの企画でした。自分達で作ったごはんは彩り鮮やかで、種類も豊富。さすが女子。

 今年の地球村のテーマは、参加者達で決めるところから始めました。日頃思っている事、この機会に考えてみたい事などを出し合いました。

 自分のやりたいことって?仕事って何?社会的に当たり前としている事って?常識・非常識って?
などが出ました。

 そして、社会でこれから自分はどうしていきたいのかを考えてみようという事で、『社会の中でのこれからの自分を描く』というテーマになり、4泊5日間やりました。

 

〈参加者感想文〉
<参加者感想文1>

 今回印象に残ったのは夜の集まりでした。その中でも”社会”についてそれぞれがどんなふうに思っているか出し合ったのがおもしろかった。

 私は最初、社会ってヤマギシズム社会??ってぐらいであまりイメージが湧かなかった。でもみんなの話を聞いていると、「社会って自分の周り」って言う人が居たり、「私は身近すぎて自分の周りは社会って感じじゃない。自分の知らない世界とか可能性(夢)を秘めた場所かなぁ」って言う人が居たり「私のイメージは、ひまわりが世の中だとして、花びらの部分がヤマギシとか木の花とかちょっと特殊なところで、種の部分が社会って感じ」とか、「社会=ルール」って思う人が居たり本当に色んな意見が出てきた。

 どれもその人なりの考えでなるほどなぁって思うけど、今井春菜ちゃんの「人が集まれば社会になっていくんじゃないかな」って言葉が私の中にスッと入ってきた。そうやって考えると社会って人間規模だけじゃなく動物、植物、微生物、生き物すべてに共通するような感じがする。自分でも考えが膨らんでおもしろかった。

 地球村に参加してみてテーマの『社会の中でのこれからに自分を描く』とういのは自分も考えたいことだなぁと思っていたけど、どうしても答えを出さなきゃいけないと焦っているのに気付いた。でも最後にやってみて出し合ってるとき、この地球村で過去の自分と決別したいって言ってた子が、「ここで一歩踏み出す勇気をもらった。今ならそれをやれそうな気がする」と言ったのを聞いて、あぁ自分はこれからどうするのか事柄ばかりを探してたなぁと思った。

 でも今の自分ならここを出発してどんな私でやっていきたいか描くのも良いなぁと思ってちょっと振り返ってみた。この間、色んな人と話すなかで何度か「そんなのやってみなきゃ分からないじゃん」とか「まず、やってみたら?」ってことを口にしてた。けど自分はどうかなって思うときがあった。今頭にあることもやる前から先を考えて立ち止まってる気がする。まず何でもやってみることも大事かなって思った。

 地球村を通してこれからというところでは、まだぼやっとしてる部分もあるけど、なによりみんなでご飯作って作業してたくさん遊んでお話して・・・地球村を創っていけたのが本当に楽しかったです。

<参加者感想文2>

 今回の地球村に参加しようか迷っていた時に、仕事の都合が厳しくて内心諦めかけていたけど「仕事があるから」「時間がないから無理」とかそういう理由で自分のしたい事を諦めたくなかったし、後になって後悔したくなかった。

 地球村に来るまでの生活の中で「自分のやりたい事って何だろう?」「仕事・働くってどういうことだろう?」って自問自答していて「このままでいいのだろうか」って思いながら何も行動していない自分にも嫌気がさしてた。

 研鑽会のテーマにそのことを出してみて、期間中考えていたけど結局今でも答えが出せた訳じゃないし、あいまいでぼやっとしてる。

 でも、今は自分のいる場所や周りの人達と関わりながら今よりもっと人として成長していきたいと強く感じている。

 研鑽会に出ていた『社会』の自分の最初のイメージ像は、自分の身の周りで関わっている仕事・友達・家族などは「身近な日常の一部」という意識で、その他の「自分のまだしらない世界=社会」というのが浮かんできた。 自分の知らない世界=自分の社会になる可能性を秘めた場所であり夢が詰まっている場所かなとも思った。

 他の人の意見で「人が集まるところに社会ができる」と言っていた人がいて、確かになーと思った。今回の地球村でも、初日に初めて皆が顔を合わせるところから始まって5日間、ご飯作りや作業をして、ひとつずつ自分達でつくっていく所とか社会に近いなって思った。一人一人性格も全然違ったし個性もばらばらなのに作業で一緒に力を合わせたりUNOで盛り上がって大笑いしたり、本当にこんな社会があったら笑顔に溢れていいなーって思った。

 あと自分がひねくれていることにも改めて気づかされた5日間だった。周りの人にちょっかいかけたり、冗談言いあったり絡んでまとわりつきまくってたけど、それにかまってくれる人達がいてくれて自分はつくづく幸せだと思った。

 

スタッフのやってみて、ひとこと。

全員女の子の地球村は食欲と笑いであふれていました。 念願のパン食い競争もできたし、みんなとつくったなぁ〜
橋本春菜

 今回の地球村は女子のみで、僕は、スタッフというより、周りでウロウロしている(裏方のような)感じだった。作業の受け入れやBBQの準備をしたり。夜はその日1日やってみてを別海の青年で話し合ったり。参加者が楽しくやれるように、何ができるか。

 地球村メンバーの研鑽会には入らなかったけど、みんながテーマで真剣に考えてるのが伝わってきた。

鎌田未来

★その他に、今年は育児真っ最中のママさんが参加するということで、初の子預かりもやらせてもらいました。5歳の男の子と3歳の女の子の2人、牛や馬に触れたり、畑できゅうりをまるかじりしたり、鶏を抱っこしたりと、別海満喫コース!だったかなと思います。

<参加者感想文3>

 今回は、年齢的にも最後、こうやって集まれる時もなかなかないだろうなと思って参加しました。 メンバー表を見た時は私とひとまわり違う人もいて、全体的にも若い人が多くて・・・大丈夫かな私と思ってたけどすごく楽しかった。 (中略) 子供達とも初めて離れてみて、少し客観的に見れたかもしれない。「まだ早いだろう」とか他にも自分の感情で成長の芽を上から押さえてしまってる時も多々あったかもしれない。それぞれの個性を大事に、見守れる親・・・というか、のびのびとやっていける環境を作っていきたいなと思いました。「今」の子供を見ていきたい。

〈子預かりスタッフやってみて〉

 元気で素直で良く食べる子達でとーてもかわいかった。最後まで体調も崩さず元気に帰れたのがなによりです。自分が母になる時の課題も見えたし・・・貴重な体験だった。

今井春菜
【別海実顕地 今井春菜】