ページを印刷 ページを印刷

金の要らない仲良い楽しい村での出来事


標柱 金の要らない仲良い楽しい村

 肉牛ではビニ手を再利用する時、片栗粉を付けてもう一度使っています。片栗粉は食生活の持ち帰りコーナーから貰っていました。

 ある日、食の担当者から、
「肉牛で使う物は職場の経費だよ」と声かけられた。
「肉牛で1年に何回かほんの少しだよ」と答えたけど、
「肉牛で使う物は産業部でしょう」と 返ってきた。
「はい分かりました。検討します」
と言ったけどなんか腑に落ちなかった。

 次の朝、職場で昨日のやりとりを報告したら、
「職場で用意したら」との声の方が大きかった。

 私は麦茶とかの買い物しているから買ってくるのは簡単なんだけど、それだけかな・・・
ひとつ財布でやろうとしているのに。生活と産業と分けてはいるけど、同じ財布じゃないのかな? 
 

肉牛ではビニ手を再利用する時に片栗粉を使っています。

 生活と産業を分けているのは、便宜上やっていると思って来た。
 運研でも、細かい数字をあげて生活経理の報告や、産業部からも大雑把に今年は赤字とか聞けるけど、村人みんな経営者の立場から、自分らの暮らしや収支を分かりやすく、一緒に考える資料として見て来た。

 夫々の職場で経営資料を上げてみているのは、なんのためなんだろうか?
外部から購入はするし、やり取りもあるけど『金の要らない仲良い楽しい村』の看板の中身はなんなんだろう。

 何キロもの片栗粉ならともかく、わざわざ購入しなくても、ひとつ財布の中のことだからとも思っている。
 肉牛の片栗粉は食品で使ってはいないけど、食品用の片栗粉が人間にも牛にも安全で使いやすいのだけどな〜。

【豊里実顕地 喜田栄子】