秋を詠む 【俳句】
Posted by 豊里実顕地 新島里子 | 2012年 11月 2日 PM 2時 33分 in 文化

屈斜路湖の紅葉 撮影:井口(別海)
毎月一回、各実顕地メンバーや会員さんも含め、俳句で顔を会せています。
投句だけしてくれる人もいます。
色んな感性の人がいて、秋の深まりを一層楽しみました。
【豊里実顕地 新島里子】
- 言ふなれば我は同期の木守柿 泉きぬ
- 西行も芭蕉も孤独ひがんばな 中島郁代
- いぼむしり玄関番をしてをりぬ 川田恵以子
- 踏切を過ぎる野良猫曼珠沙華 武田清
- サスペンス鵙の声より始まりぬ 高階ミヤ子
- 伊賀にして世界のギネス霧襖 真早流直義
- アルバムに昭和を偲ぶ星月夜 長谷川ワカ
- 子供らの句の素直さや翁の忌 筒井一枝
- はたはたや子の手に息をひそめをり 金子清子
- 長き夜や猫とにらめつこなどもして 真早流睦子
- ふる里の風に緩みし花芒 元橋紘子
- 飾られて富士の容に今年米 新島里子
先日、豊里の野尻満さんから日和佐の小野誠さんに寄せられた句ですが、ご披露したくコメントします。
前後ろ 左右も自由 車椅子 野尻満
今年の夏、50年住み慣れた日和佐実顕地から豊里実顕地に新配置で出発されました。
ここ何年か体調に合わせ入退院を繰り返しての生活の中、今の御二人にふさわしい暮らしを用意したいと、皆で研鑽を進めてきての移動でした。最近 自力で動かす車椅子がきたのだそうです。
お世話してもらう暮らしの中、自分でやってみようとする御爺ちゃんの前向きな力強い姿勢を感じました。
体調の良い日などは野球帽にサングラスで散歩していた時の嬉しそうな顔が浮かんできます。
嬉しいです。私も嘗て投稿していました。
最近はすっかり忘れて日常のことに忙殺していたような気がします。
この間、荷物整理していたら、あのころのが出てきました。
又、やってみようかなーと思っていたところです。
飾られて富士の容に今年米 いいですね。
わぁ~っ! 私もね、
句会の素敵な作品たちを、この『むら-net.』に載せて、多くの人に紹介してはどうかと常々思っていたんですよ。
わたし個人的には特に――、
いぼむしり玄関番をしてをりぬ
長き夜や猫とにらめつこなどもして
ふる里の風に緩みし花芒
こういうのがとても好きです。
俳句いいですね、人其れそれに感じる秋の雰囲気を感じます、筒井一枝さんの句、
「子供らの句の素直さや翁の忌」同感だな~。