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被害状況ーその後の岡部、那須③


余震のたびに大きく…(豚舎の通路)

今にも落ちそうな鬼瓦(生活館)

 余震は、毎日続いています。たった今も余震がありました。

 一昨日の夕方、岡部でも震度4がありました。慣れというか時間が経過すると震度4でもあまり怖くなくなっているのに気づきます。

 那須へ行って気付いたことですが、那須は余震の回数も多いし、揺れも強いです。

 そしてそれだけではなく、その余震のたびに最初に起きた強い地震の後から決壊が進んでいます。ヒビが大きくなったり、地盤が下がっていったり、弱い余震でも安心できない状況です。

雨が降ってしみ込んだら…(お風呂の裏)

地盤が落ちてます(お風呂の裏)

 テレビでは、地震災害の報道も落ち着き、バラエティ番組も放送されるようになってきましたが、まだまだ被災中心地からやや離れた那須でも緊張は続いています。実際、いつでも避難できる準備はしてあるそうです。

 そういう状況もあって、いわき市から避難してきている方々も、もっと安心して生活してもらえるようにと思い、岡部へ移動して貰いました。

 気持ちは、いわき市に残って、地元の人たちと後片付けや復興に向けてやりたい、だけど祖父母や子ども達のことを思うと…、どうしていいかわからないと相談も受けましたが、今は、これから(復興)へ向けての準備をやってもらうためにも岡部でしばらく涵養してもらうことになりました。

 避難してきた理由の中に、いわき市には燃料、物資が届いていない。よってガソリンがないと買い物に出かけることもできなく、生活することができにくい状況が続くというのがあります。

(岡部実顕地 早川眞二)

玄関屋根の柱(さくら館)

落ちてきた瓦(さくら館)