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飯田へ交流に行ってみて


 たまたま顔を出した春日山の連絡研で、光太郎さんが交流について、仕事に人を当てはめるのでなく、人が動くことでそこが進むような交流を考えていきたいと訥々と語るのを聞いたとき、去年夕張実顕地交流の話があった時、食事作りに自信がないと断ったことを思い出して、形にとらわれないでもっと軽くなってみたいと、ひょっと心が動いた瞬間、なぜか飯田の淳平君を大潟の種蒔きに送り出すために、私が飯田に行くという流れに乗っていました。

 村ネットはあまり気が進まなかったけど、今回味わったあたりをまとめてみるのもいいかなと思い、声をかけられての投稿です。

 飯田Gでは養鶏部で受け入れてもらいました。入雛準備の「エア」という作業で水洗いしやすいように埃や鶏糞を落として行く地道な作業だったけど、一週間で目標を十分クリアして「また来て欲しい」と言われ、うれしかった。

 養鶏部での送り出しの話。淳平君はぜんそく気味なのでほこりっぽい仕事はダメ。今回社員さんが淳平君のやる飼育に入り、私が社員さんのやるところを進めたので、段取りは十分間に合ったとのこと。

 以前集卵の作業で交流に来てもらった人が、集卵出来ないと泣き出してしまったとき、鶏舎の通路美化を徹底的にやってくれて、話題になるほど美しくなって、基本表の最初は通路美化だったと気づいたこと、そしてまたその人に来て欲しいと思ったこと。どんな人でも、その人の持ち味を生かしてやってもらえる場があるし、そのことで受け入れた側も気づいて進むのよ、という智子さんの言葉が印象的でした。

 飯田Gの愛和館は2テーブルで、すぐ小ロビーが続いていて、いつも視界の中に小春ちゃんの双子ちゃんから川田のおばあちゃんまで、それぞれ食事したり談笑したりの姿が入ってきて、人と人との距離が絶妙な心地良さでした。

入雛準備でエアーをかけ、水洗いした鶏舎

入雛準備でエアーをかけ、水洗いした鶏舎

 全く初めて出会った人も含めていろいろと話をしました。

 かって加賀実顕地と飯田実顕地は同じブロックで、一緒に幸福研をやったりした時もあり、一体研もそれぞれ同じ頃やったことを思い出すと、今24名の飯田実顕地が色々乗りこえてきて、こうしてひとりひとりがはつらつとやりたいことをやって、まわりもそれを温かく見守ったり応援している様子に、実顕地もすてたものじゃないと思いました。

 人と人がまず寄ること、そこから村づくりが始まる・・・。

 今回の交流は、作業はもちろんだけどそれ以上にそこでやっている人たちに出会うために行ったと思えました。

 貴重な8日間の心の旅になりました。

【春日山実顕地 関口博子】