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心の手を結ぶそれが実顕地の充実【養鶏法交流研】


2-養鶏法交流研 004

具体的テーマを研鑽しながらすすんできた養鶏法だったと最初に出た。

今日は養鶏法のメンバーは朝からファームに入ってヤマギシズム社会式ファームを一緒に顕してきた。
私が肉の試食をやっている時、肉を食べたおじさんが「うまいなぁ」と言いながら、手に持ったタイ焼きとやきそばをうれしそう見せ「これ買ったんや」ともっと食べたそうに、もっと話したそうにその場から離れずに居た。私は邪険にはできないと思いながらも、も
う次の人に試食を勧めたいのでどうにかならないかなぁと心無い相槌をしていた。

3-養鶏法交流研 007

ふと気が付くとそのおじさんは向かい側で豚肉を勧めていた武田さんの所で話していた。
私は武田さんよく聴けるなぁと思ったけどその後もずーっと話し込んでいて、そのおじさんはいつまでもそこで居た。

30分以上話していたので連絡研の時武田さんにその場面でのことを尋ねてみた。
武田さんは「ファームも一つの社会の顕れで、全国の実顕地の生産物が売り場に並んでいく姿や買い物に来る人の様子などから、いろいろな場面で心の手を繋ぐを感じた。豊里ファームに来てくれた一人一人が構成員で上得意の人もいるけど、いろんな人が居る中の一人で、十人十色。様々な人に触れ、一人一人に繋がっている自分を感じて、この人の人生があって話していると思うと、この場に来てくれた一人一人の話を聞きたいと思い、豊かな時間を過ごさせてもらった。自分とは違う人の人生を聞かせて貰え楽しかった」とそのおじさんの話をしてくれた。

「ヤマギシズム社会式ファーム」 (豊里ファーム12/1)

「ヤマギシズム社会式ファーム」 (豊里ファーム12/1)

交流研の中でも話してくれたけど、私はそんな武田さんの心内を知り驚き感動した。
養鶏法メンバーからは何をやるにも元の心が大事とか、出してくれたことをどう聴くかというのも何度も出た。心の手を結ぶ、それが実顕地の充実、自分から手を結んでいきたいとも出た。
私は同じ時間、同じファームの中のすぐ隣で武田さんとは全く違う世界でやっていた。

一つでやるとか、肉を食べてもらいたいとか言いながら、ファームで何をやろうとしていたのか自分の心の貧弱さを思った。建介君が言っていたけど心を調えることだけやっていく、本当にここをやらねばすぐ真逆の反逆の世界になる私だと思った。

1-養鶏法交流研 003

後半、光太郎君が村づくりの中に交流もある、年末忙しい時にみかん収穫があるけど、年末の動きの中で、それがあることでみんなが進んで行けないかなぁと「みかんのバトンを繋ごう」の話を出した。
人を送り出すことで自分らも進む。送り出せるかどうかでなく、村づくりってなんだろうで考えたらどうなるんだろう。
年末年始、形を整えたいとなりがちだけど、自分のやるところを確実にしていくというより、元が大事。村づくりという観点で一緒に考えていきたいと結んだ。

【豊里実顕地 喜田栄子】