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石巻へ支援物資を届けてきました。


軽四トラック

軽四トラックに一輪車やスコップなど支援物資を積んで行きました。

 震災から、もうすぐ1カ月となります。
 被災地には多くのボランティアの人たちが入り、届いた支援物資の仕分けや炊き出し、被災した家の泥出しなどの活動をしています。

 今回、NPO法人「MAKE THE HEAVEN 緊急支援部隊 め組 JAPAN」で活動している河野心太郎くん(学園出身者)からの支援要請があり、泥出しボランティアをする際に使う道具として

・一輪車 3台

・長靴  30足

・スコップ 20本

・ゴム手 30組

・P袋


を、届けに行ってきました。

 石巻専修大学を拠点として、様々なボランティア団体が活動しているらしく、キャンパスには沢山のテントやあちこちから集まった車両や重機などがありました。
 河野君はそこの本部のメンバーとして活動しているようです。

 これから実顕地が被災地にどう関わっていけるだろうかと、河野君と話した中でいくつか印象に残ったことは、

・震災当初はそれぞれのボランティア団体が手探りで活動を始め、やれることをやってきたが、今は各団体のリーダーが毎日集まってミーティングをすることで、全体としての動きを作っていこうとしている。

・これからは被災した家の泥出しをどんどん進めたい。数十人単位で来ても受け入れは可能。実際に団体で何日間かのツアーを組んで泥出しをしていった人達もいる。

・被災地の支援、泥出しや炊き出しといったことを、ひとつの地域を一つのボランティア団体で一貫して見ていけないかなという提案をしている。

河野くん(左)

河野くん(左)

などでした。
 そして、とにかくこれからは人の手が欲しいと何度か繰り返していました。

 大学にはボランティアの受付窓口があり、そこへ申請することでどこで何をするかを指示してもらえるようです。
 みんな何かをしたいという気持ちがあって、それが実際に被災現場が求めている事と一致することで復興の進み具合は全く違ってくるんだろうと感じました。その為に河野君達が本部に詰めて情報や意見を集めている。とても頼もしく思いました。

本部

本部


 泥出しのことでは、実顕地なら気持ちさえあれば、今すぐにでも動けるなと思いました。
 もし動くのが難しければ、泥出しの道具を送ることもできる。

 ただ、物資を支援する際に大事なのは、被災地(もしくは復興支援をしている団体)が望んでいるものが何かということを正確に把握することだなと思いました。
 実際に沢山の支援物資を送ってもらって助かっているが、古着など大量に余ってしまっているものもある。逆にこれから必要になってくるスキンケア用品やシャンプーなどは全く足りていないそうです。そういった需要をどう支援してくれる人達に伝えていくか、支援する側もそういった情報をどう受け取っていくかが大事になってくると思います。
 せっかくの気持ちも物資も、役に立たないままではあまりにももったいない。
 特に食料品は期限があるので慎重にやった方がよいなと思いました。

ボランティアの人達のテント村

ボランティアの人達のテント村


 今回行ってみて、こんなにも沢山の人が、自分のことを置いてまでも復興に尽くしている、ということに驚きました。
 かなり長丁場になりそうだと言っていましたが、その場は明るい雰囲気でした。

(鳴子実顕地 石角聡)

街中の交差点付近

街中の交差点付近


沿岸部。瓦礫の山

沿岸部。瓦礫の山