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全国実顕地づくり研鑽会[産業編]


今回は台風の影響で一週延期しての開催でした。
全国から集まった人が2重3重の輪になる中、恒例の自己紹介からの始まり。
色々出し合って休憩を挟んでの夜の部。
「金銭的な意味での黒字というのは、必要なのかどうか」というテーマが出され(言葉自体はもうちょっと違う表現だったかも)、「そのことについて、白黒つけましょう」と、やや面白い感じで始まりました。
「黒字でないと続けていけないという意味でも、黒字にしていくことが必要なんじゃないか」という意見は、とりあえず分かりやすく、「儲けようとそればかりになって大きく失敗するというのを、実顕地で何度も見て来た」という意見はとても意味深で面白かったです。
「霞を食っては生きていけないのだから、やっぱり赤字ではダメだろう」
「一度実顕地全体が黒字という時代を経験して、赤字になるのが怖くなってしまった面もあるんじゃないか」
「黒字赤字といっても、どういう枠でとらえるか。単位実顕地が赤でも、全実顕地から見て黒ならそれはアリ。でも実顕地が黒でも日本社会というところで見たら…?」

実際普段の仕事では、目の前のこと、ちょっと先の事で頭がいっぱいで、なかなかそこまで考えられない。そうは言っても毎日成り立たせていくので必死だしー、というのもあります。
自分一人で考えていると、そうなりやすい。

西海の人が「毎日一生懸命やって成り立たせて、人も抜けるばかりで新しい人は来ない。雄物川の人が前に言っていた交流、そっくり夫婦単位で入れ替わるくらいの交流も全然やれないと思っていたけど、今回研鑽会に来てみて、やれるなと思いました」というようなことを出していました。
小さい実顕地だと特に一人一人の存在や影響が大きくて、その人を送り出すというのが難しくなってしまいやすいというのがあって、それでも研鑽会に出てみて、思い切った交流をやってみたいと思うようになったというのは、その人の中で何が変わったんだろう。
その気になって、よしやろうとなるためのひと押しが、研鑽会の中であったはずで、その変わる瞬間というのは何なんだろうと思いました。

三重県地区はよく交流に送り出してるイメージがありますが、行く人は行くけど動かない人は全く動かないというのも出されてて、でもそういう人でもどこかでその気になる瞬間があるかもしれない。
そして動いてみたら、その人も、送り出した人達も、受け入れた人達も、また違う地平が見えてくるのかもしれません。
内部川でも、大きな存在の人達を送り出す予定がすでにありますが「マイナス」ではなく、これをキッカケに、自分も実顕地も新しい芽が出て大きく成長していけたらなあと思いました。

【内部川実顕地 石角聡】

7月度実顕地づくり研[産業編]研鑽資料

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