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餃子もっと食べたい!


餃子 (5)

清村さんが中部地区の実顕地づくり研で「一人だからできないと思っていたけど、目からうろこだった。餃子つくりが大きく変わった」と生き生き語っていました。なにがあったのか、詳しく話してもらいました。読めば、きっと・もっと餃子食べられるかな??

【豊里実顕地 喜田栄子】

清村武雄(談)
6月の初めだったか、ある研鑽会で「大きい機械がガタがきて、小さな機械を入れて試しに作ってみたので、形悪いけど食べて欲しい」と出してみたら即、だったね。
「それ貰っていきま~す」となな瀬の反応。あれは感激ものだった。
それからすぐに作りたいと言ってきたので「機械貸し出すよ」と言ったら、それでは面白くないんだろうね。みんなで、ここに来て作ると言ってきて、作る事よりみんなで寄るのがやりたいのかなと思った。
はじめ、6人が来てえーっずいぶん来たなって思っていたら、最終的には16人来て、昼ご飯食べて研鑽会もして帰えって行った。動員力がすごいね。できあがった餃子も、研鑽会の間冷蔵庫に入れておこうとしたけど、結露ができて、それをまた春日まで運ぶと皮がダメになるかもと話していたら、英夫がすぐ春日に持って帰った。できないとならない行動力がすごい。

大きな機械では1ロット、2時間で1万8千個位作っていた。18年ぐらい作ってきたのかな。供給に出すのできちっとした物をと作って来たけど、機械も古くなっていろいろトラブルが出て、何かあると機械を止めて直していた。ラインに7人入って作るけど、機械を止めたら自分以外は分からないので、直すまで立っているしかなくて。また、立ち上げが大変でロスもいっぱい出るし、翌日にはまた4人が入って1個づつ選別してはねたりしていた。機械の調子が悪いので、ずーっと緊張して音を聞いていたし、仕込みも朝早くからやってきた。機械の能力をめいっぱい動かすのに人間が着いている感じだった。

小さな機械になって、春日山から大勢で来て、重なり合って、カバーし合って、やれる人で楽しく楽にやっていて、新鮮な驚きだった。今迄は持ち場を一人でやり込んでいく世界だったので、まさに目からうろこ。そばに人がいることで、何があっても話し合いながら進めて行けて、置いた皮がずれても周りから3本目の手や2つ目の口が出て直したり、気が付いた人がどこからか出てくるとかねぇ。3人でやれるところに5人でやっていて、最初はおーおーと思ったけど、一人がきちんとやらなくちゃというのが外れた。一つ一つの事は簡単な内容で、入っている人もやれる範囲があるし、、。こうじゃなくちゃダメというのを外したら、皮が半分ずれていても、みんなで作ったらそれも味わって食べれるし、食べる時「いろいろなのができたね」と作る過程が話題になるのもいいね。

ポークハンバーグも冷凍にする時、トンネルフリーザー使わないでやれないかなぁ、冷凍バットはいっぱいあるのでそれを使ってできないかなと考えていたけど、出来上がって出てくるスピードが速くて採りきれないと思っていた。でも今朝フト思った。一人で採って行く頭しかなかったけど、4人だったら採れるな~と。終わった後の洗いも、飛び散って大変だったけど、その場でやらなくてもキャスター付いているのだから、排水溝近くに移動したらとかいろいろ思った。
豆腐も一人でやっているけど二人でやったら、気持ちも楽だし、なんか起こった時ドタバタしなくてもいい。一人が座っていてもいいんじゃない。昔、一人でやれる仕事を云々って研鑽したけど、仕事を細かい単位でみたら、誰でもできるし、職場を超えて持ち場を超えて、やれる人でどこまでやれるかって考えたらやれないことはないのかな。
供給用も今迄はこれだけ出るからこれだけの物を作ると決まっていたけど、どの程度のものができるか、供給部の人も入って一緒に作って、どんなものができて、この程度の物ならだせるかなと供給部の意向も聞きながらやっていけるし。
餃子は肉の活用と野菜の集大成で、他にはない味だから食べて欲しいし、食べたいだろうなぁと思う。せめて、月1回は食べたいよという声もきくけど、その場その場で( )の形じゃなく、作っていけるよ。村の中にゴミが落ちていない、そんな感じで。きれいにしなくてはと誰かがやっている訳ではないけど、ゴミはない。一人でやるのはしんどい、全然気分が違う。かなり、頭も心もカチンカチンだけど、ちょっとはヒビ入ったかな。