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スイス実顕地交流記


夕食がラ-メンの日 一番奥がハンスさん

 春日山の皆さん今晩は。スイス実顕地の中島と郁代です。交流の一報を送ります。私達の交流は、スイス実顕地に持って行く土産の話から始まります。スイスの雪ちゃんから、うどんを12人分持って来て欲しいというメールがあり、郁代と相談し近くのスーパーで乾麺を買って行こうと話をしていたら、どうも春日山の冷凍うどんを食べたいらしい。冷凍うどんをスイスまで…? そりゃ溶けるでしょうと思って聞いてみたら、過去に何回か持って来てもらい、溶けてダメだったこともあったけど、うまくいったこともあったとのこと。そこまで言われたら、何としてもスイスの皆に食べてもらいたい気持ちが湧き上がってきて、うどんを溶かさないでスイスまで届けなければ、本家麺工場の威信にかかわる大問題。闘志が湧いてきました。
 冷凍うどんが12食 隙間なく入るよう、発砲スチールの牛乳ケースをカッターナイフで切り、供給所でドライアイスをもらい、ふたをガムテープでしっかり貼り、下着や着替えの衣類で包み、トランクに詰め込みました。それからスイスに着いたのは、約30時間後、トランクを開ける時は、神様仏様の心境でした、が、なんとほとんど元の状態で凍っているではありませんか。思わず、「やった」と叫びました。交流の目的が半分達成したような気持ちでした。

 前置きが長くなりましたが、スイス実顕地の様子を伝えます。ここハーゲンブーフの村はどこを見ても全部スイスで、とても美しい所です。鶏舎から見る村の風景は特に私の気に入った所で、カウベルがコロ~ン、コロ~ンと遠くで聞こえ、今にも「ハイジ」が出てきそうです。
 メンバーは、ハンス・文枝夫妻,クリストフ・雪夫妻,アンドレ・アグネス夫妻,哲さん,アンティエさんの8人とボビー(オス犬),ルシアン(猫),ガチョウが2羽,孔雀が1羽,あと社員さんが数名です。
 職場は、肉牛,養豚,採卵鶏,精肉,供給,加工(プリン,ジャム,ジュース,蜂蜜など),多岐にわたっています。研鑽会は、日曜の朝 幸福研をして、月曜の夜、先週一週間やってみてと、今週の描きをしています。私達も受け入れをしてもらいました。
 建物は一番上からシュナイトベルグの家で、中核をなす建物で、牛舎・豚舎・鶏舎のそばにあり、食事や研鑽会はここでします。少し下りたところに供給所があり、火曜日から金曜日まで、毎日3台の予供車が主にチューリヒ方面に出ています。さらにもう少し下りたところにオーバードルフの家があり、そこで私達が宿泊しています。私は、予供車の積み込みと、養鶏,野菜のパック詰めなど、郁代は、食事準備と洗濯などをやっています。
 先日りんご収穫をしました。収穫といっても飯田実顕地のを思い出してはいけません。なんと、りんごの枝を金属の棒でバンバンたたいて、バラバラ落ちてきたリンゴをひたすら拾い箱に入れるのです。今回はジュース用ということでワイルドなリンゴ収穫でした。もちろんパックに詰めて供給するものはひとつひとつ手で収穫するようです。
 又、麺の話になりますが、土産に持っていった春日山のラーメンを早速食べました。豚骨としょうゆです。みんな美味しいと大好評でした。ハンスは「中島は、参画の前、ラーメンの店をやっていたのか?」と本気か冗談か分からないことを聞くので、「ムムム…今ラーメン屋です」と答えておきました。これから広島風お好み焼き、さぬきうどんと麺のメニューが続きそうです。文枝さんは、スイスで自家製のラーメンを作りたいとはりきっています。まだ来て数日ですが、実顕地がグッと近くなりました。これからスイス実顕地のメンバーになりきって交流を深めたいと思っています。麺は国境を越えて人類に幸福社会をもたらす。人類は麺類だ!!

10/24スイスより 中島伸明(春日山)

今晩は、郁代です。
 豊里の四條夫妻と、すれ違いでチューリヒ空港に着き、雪ちゃんの迎えを受けました。そこから45分位で、ハーゲンブーフです。10月16日 午後9:30着、春日山を出発したのが16日 午前4:45、インチョンで乗り換え、チューリヒまで約14時間。時差は7時間。暫くの間、飛行機には乗りたくありません。
 朝は8時頃やや明るくなります。気候は、昨夜木枯しが吹いて急に寒くなり始めましたが、それまでは抜けるような青空で「日本晴れ」いや「スイス晴れ」の日々でした。
 午前中は、文枝さんと献立の打合せをして、魚菜。7人~12人分のテーブルセットをして、順々に来た人から食事です。ほとんどがワンディッシュのメニューなので片づけも楽チン。
 春日山のラーメンの日は中島さんの腕まくりで、私の作っておいた野菜炒め、豚肉の塩胡しょう味、ゆで卵、ネギを乗せて一人一人に運び食べてもらいました。大好評でした。
 例の冷凍うどんは全員揃う日にして、かき揚の天プラを乗せようと思っています。話をしていたら、何と!文枝さんは広島県出身。ひそかに持参した「おたふくのお好みソース」が役に立ちそうです。スイスで広島風お好み焼を作って食べてもらえるなんて、最高のゼイタクです。食べる話ばかりですが、食べることが人と人をつなぎ心をつないでいく事を実感します。先ずは第一報まで。

10/24スイスより 中島・郁代(春日山)