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そこに国境はありませんでした【特講】


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特講世話係をやってみて

今回の特講は、台湾から17人、中国から5人、日本から2人、世話係6人、通訳1人の計31人で過ごした1週間でした。

言葉や文化、国民性の異いからどんな特講になるんだろう? と思いつつも何故か不安はなく、世話係がまずひとつ。というスタートだったように思います。
遥々海外から何かを求めてやってくる参加者には、最初から気迫を感じました。
ひとつひとつ、出されるテーマに真っすぐ向き合い 、気づき、転換していく姿にはこちらも感動せずにはいられませんでした。
みんな、どんどん素直に可愛くなっていきました。
と同時に、特講ってすごいな~と思いました。
ほんの数日間に、幸せな人になっていけるヒントがたくさん詰まっていると思いました。
そして、そこに国境はありませんでした。
私だけではなく世話係をしたみんなが、そう感じていました。
私にとっては2回目の特講になりました。
ぜひ、たくさんの人にも味わって貰いたいと感じた1週間でした。
近い将来、台湾や中国で特講が開催される日を楽しみにしています。       

春日山実顕地 稲井ゆかり

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特講生の感想文

中国女性27歳

自分の中に制限していたものがたくさんあることに気付きました。
たとえば見解が狭く、すぐに判断してしまう事、多くの怒りをもっていること、人を見下すことなどです。
私の中の恐れから、言いたいことが言えなかった。
特講では頭の中の真実ではない判断を打ち破ることが出来ると思う。
これからやりたいこと
ヤマギシの実顕地を体験して、この場所や人たちと仕組みを深く知りたい
静かな修行で頭の中の制限しているもの、感情、お金に関することなどを打ち破っていきたい。
多くの人や団体と関わり、コミュニティの建設に私のアイディアをもっと出していきたい。

台湾女性30歳

私に多くの収穫を与えてくれた特講に感謝したいです。
零位の考えや自他一体、「私のもの」という執着を放すことで、幸福な人になりたい。
特講の世話係さんや参加者、紹介してくれた人に感謝します。
生命の一切の人、物、事に感謝します。
これからやりたいこと
生活の中で零位から考えることや自他一体の理念を実践していきたいです。
もっと自然や大地に近づいて、野菜や果物を植えたい。
自分から、創造と調和のある幸福社会をつくっていきたいです。

台湾男性32歳

私は日常的に見たものやあったことが、自他一体の道理を討論する課程の材料になるとは思ってませんでした。
こんなに沢山の人と一緒に座って、自由にそれぞれの考えを出し合う機会は本当に得難いものだと思います。
ご飯を食べているときはまるで家族のようでした。
それに、ヤマギシの生産物はとてもおいしかったです。
これからやりたいこと
みんなが幸せに暮らす生活空間を友達や家族と一緒に作っていきたいです。
そして、おいしい食べ物を生産していきたいです。

台湾男性27歳

この課程がおわってさらに、零位の考え方は私たちの生活の中に深く関係することだとはっきりしました。
見えること、聞いたこと、問うたこと、触ったことなどなど、すべてもう一度研鑽していきたいと思う。
これからやりたいこと
私は特講が終わってから、どんな時でも研鑽をしていきたいし、愛を発信していきたい。
それ以外にいろんな国の言葉を勉強したいと思う。
なぜなら言語は人と人とのよいかけ橋になると思うからです。
だから、勉強をし続けたいと思います。
そして、さらに時間を作って研鑽学校の三つの課程を受けに来たいと思います。

台湾男性26歳

みんな同じ出発点から考えることができて、成長できたことは本当にうれしいことでした。
そして、いろいろな場所から来た友達に出会う事ができた。
私は、これから起こり得るすべてのことに対して、向き合う準備が出来たと信じています。
すべての美しいものに感謝します。感謝、感謝、また感謝です。
台湾で特講を開いてみたいです。
もっと沢山の人にこのすばらしいことに参加してほしい。
私の願いは人類や自然が調和し、共有し、豊かな自然を目指して考え目標をたてていきたい。
研鑽学校をとても楽しみにしています。
みなさんありがとうございます。
言葉にならないこともありますが、また会えることを楽しみにしています。

台湾女性54歳

この七日間の特講で、みんな繰り返し毎日の問題に取り組んできました。
そして、十分に理解し、ある時は笑い、ある時は悲しみ、ある時は迷い、ある時は明確になり、本当に充実した内容でした。
ヤマギシの人たちの手助けによって私たちが特講を順調に終えることが出来たことに感謝いたします。
清潔な環境、喜ばしい食べ物、親切な先生たち、そして一緒に参加した特講生の皆さんに感謝します。
これからやりたいこと
シンプルな生活をしていきたい。
いつもゼロから出発して、相手の立場にたって考え、「私」を小さくする。
大地に親しみをもち、腹をたてず、人のせいにしない。

台湾男性49歳

ここに関わってきた人たちが、私心なく私たちのために尽くしてくれたことに感謝します。
この特講に参加して、私は自分の生存価値についてもう一度考えることができました。
そして、私の人生と未来の方向性を考えることができました。

台湾女性26歳

特講前はあまりヤマギシのことを知りませんでした。
私は小さい時から、やさしくて、とても落ち着いていて、喜びに満ちた子どもでした。
私には楽しむ力や幸福になる力があり、そうしたエネルギーをいろんな人に分けていきたいと思っていました。
そして、18歳のころ、私は怒りやすくなるように変わっていきました。
なので、私は一生懸命その原因を探していましたが、なかなか見つかりませんでした。
そして状況はどんどん悪くなる一方でした。
怒り以外にもよく焦りを感じることもありました。
それらは私の生活に少しずつ影響を与えていきました。
私はこの特講を通して、自分を理解し、心の平静を取り戻せることを期待していました。
そして、特講が終わり、そういったすべてのことが明瞭になってきました。
私は自分や社会、他人、未来、生活と向き合い、それらをどんな方法で理解していくかが明らかになりました。
私はもっとよくなることができるし、生活に目標と安定ができたと感じます。
研鑽は果てしなく続くことがわかりました。
まさに、やかんの例、私の眼の中のやかんは本当のやかんとはちがうということと同じように、研鑽を続けて、こういったやり方で生活をしていきたいと思います。
これからやりたいこと
私は引き続き自己について探索し、理解し、いろんな私と向き合っていきたいと思います。
私のいろんな感じ方を理解することによって、もっと他の人と近づき理解し調和した生活ができると思います。
私は研鑽学校の各課程に参加して、いろいろな実顕地を訪問してみたい。
そして、どのようにこの理想の習得を実践できるかを学習していきたい。

台湾男性26歳

共同事業の社会は達成できると思う。
自我、自然、人との自他一体、こうした目標を達成するには多くの人が一緒に努力し、ゆっくり時間をかけて研鑽する必要があると思った。
私はここで怒りの始まりについて考え、ミニトマトやクモがきらいだという考えを克服し、世界のすべての事物が繋がっているという事がわかり、私が今までもっていた社会への認識は完ぺきではなかったと思いました。
六日目の絵を見て、私は以前の煩悩は何かという事に気づき、他にも同じ考えの人がいることに気がつきました。
「生命はとどまることなく思考し反省し研鑽することによって実現できる」
私は引き続き努力したいです。
これからやりたいこと
日本にいる間、各地の実顕地で実習したい。来年の一月半ばまで滞在したいです。

台湾男性26歳

思考回路が増えたと思います。今まではほとんどの考えが感情によって支配されていましたが、今は一つの情報からすぐにその物事を判断しなくなりました。
軽々しく判断を下してはいけないと思う。なぜなら私たちが受け取ったその情報は事実とは限らないからです。
「腹の立たない人になる」というテーマについて、初め聞いた時、本当にびっくりしました。
その時は怒ることは人の本能であると思っていたからです。しかし、よくしらべてみると、怒りは理解していないという事の産物である。理解や通じ合ったり、思いやりが欠けることによって誤解が生じ、そして腹が立つ。
時間をかけて努力し、いつも私に言いきかせて、私はなぜ怒るのかと自分に問いかけたい。
自他の関係をすすめ、調和し、私は努力して腹の立たない人になりたいです。
多くの人と一緒に生活し、ご飯を食べ、お風呂に入り、討論したことは私にとってすごくいい経験になりました。
私はここの人や事、物と出会えたことに感謝しています。
私はこういった縁はまだあると思う。ここにいる人たちのようになりたい。
こう考えていくと私は一人の幸運で幸福な人だと思います。
追伸:ご飯はとてもおいしかったです。とても健康的でした。いつも楽しみにしていました。
これからやりたいこと
いろんな実顕地に行ってみてみたいです。とくに目的はありません。ただ実顕地の人たちの生活を知り人と人との関係がどのように動き、付き合っているのかを知りたい。
まだ、今後何をするかは決めていないけれど、愛に満ちた零の考えなどを心に留めて実行したいと思います。
さらにこの考えを広めていきたいと思います。

台湾女性29歳

皆さんに会えたこと、また、生活の中で経験したすべてのことについて感謝します。
そしてまた、いつも自分と向き合い、私の中にある真実でない世界に向き合いたい。
幸福な世界は私たちによってさらにすばらしくなると思う。
ここに多くの人を連れてきて、大自然と接し、自然の生命や現象の変化、身近なものへの感動を体験してほしい
私たち宇宙のすべてが共同体であり、共生と調和することではじめて永続できる。
これからやりたいこと
家族を連れて自然に近いところに移り住み、引き続き子どもの教育に関わると同時に、地域の農民や農耕を手伝いたいです。
目標は自給自足ができ、もっと多くの生命をお世話することです。

台湾女性31歳

終わりは始まりです。
答えが見つかるという事は問題の始まりです。
どんなことでも結論より過程が大事です。
特講は切り込みを入れて真理を獲得するための過程であり、その切り込みを停めてしまったら真理がなくなるということである。
これからやりたいこと
一家で生活の本質的なところに立ち返り、自然生活と都市との連結を試みたい。

台湾男性28歳

私の周りの友達はすでに特講に参加しました。
彼らはいつも私にヤマギシは一度は行く価値のあるところだと言っていました。
自分について更に認識することができたので、特講に参加できてとてもうれしいです。
私の考え方ととらえ方を表現することが欠落していたので、特講を通して私は、自分の考えを表現する練習ができました。
そして、一緒に特講を受けた仲間たちと通じ合う事で、私の考えについて更に自分がはっきり認識することができました。
特講では、自分を省みることが出来、多くのことは私の主観が作りだしたものだと思いました。
よく話をきくことと話すことは簡単なようにも見えるが、やってみると容易なことではない。
私たちは共に成長し、多くの友達に会えてとてもうれしかったです。
これからやりたいこと
特講が終わったあと、私は台湾に戻って、それまで特講を受けてきた友達と参加した時に感じたことをみんなで話し合いたい。
特講を受けた友達とたびたび集まり、研鑽会を練習したいです。
私の親愛なるパートナーと友人たちとヤマギシについて語り合い、特講に連れていきたいです。
今回、特講終了後すぐに自分たちの家に帰らなければならないことがとても残念です。
私は必ず、時間を作って実顕地の人たちとの生活を体験してみたいです。
特講で学習したことを自分の生活の中で活かしていきたいです。

台湾女性28歳

私は心がとても平静になってきました。
私は自分の頑固さと、過剰な厳しさを知り、これらが人を近づきがたくさせているということがわかりました。
以前の私は、いつも自分に対して、正しいことをしなければいけない、または規則に基づいたことをしなければいけないと自分に要求してきのだと思います。
なぜなら、こうすることによって、安心感が得られ、多すぎるルールに従うことができるからです。
そして、私は自分の考えや心の中の私をどんどん失くしていき、静かになってもう話すこともできなくなりました。
しかし、特講の中で人のせいにしない零の考え方がかえって私に平静な安心感を与えてくれました。
私が思っていた安心感は、外から与えられるものではなく、それらは平静な自分の心の中にあることに気付きました。
なぜなら、環境や人、事、物などそれらの妨げや期待肯定と賛美を私に追究せざるを得なくなってしまった。
しかし、このようなことを続けていれば、私はとても心の中は空虚になりつまらない自分になってしまうことがわかった。
この特講を通して、まだはっきりしないところも沢山あるのだけれども、私は研鑽の態度は開放的で抱擁的であると思う。
これらは、私自身を知る手助けになり、長かった道のりから抜け出す機会になりました。ありがとうございます。
これからやりたいこと
私は台湾に帰ってから、競争と権力に満ちた環境に帰るという事を知っています。
しかし、私はこの研鑽の精神を台湾に持ち帰り、いろんな人に影響を与え、人のせいにしないことを実践し、人に強いることをしないということをやりたい。
そして、いつも腹の立たない自分になるよう努力したい。
私の身近な人たちに、もっと幸せな生活ができるように力を尽くしたい。
自然をもっと身近に感じ、日常生活に規律を持たせ、運動する習慣をつけ、人助けになり、自分も満足する仕事を見つけたいと思います。

台湾女性35歳

この一週間、24時間を通して、この六年間で初めて三人の子供と離れて暮らした時間です。
私の心は身軽になって、軽くなった。
「これ」自分の心の中の自分がすごくはっきりした。
これからの生活を継続していく練習の最も良い気づきになった。
そうだ、そうだよ、そんなに頑張りすぎなくても、世界で生きていけるんだ、と思った。すごく軽くなった。
一週間という長い時間を通して、いろんな人の話を聞き、何度も自分と相手との意識や意思と向き合うことで、どうしたら自分とその他のものが存在できるのかと考えた。
零位一体で身軽な生き方についてもう少し続けて研鑽したい。
長いこと考えましたが、しかしそれらは事実として生活の中にある課題にあると思います。
これからやりたいこと
間もなく戻る日常生活の中で、理想社会をつくる具体的な方法を、引き続き(家族と)共に行動することを通して研鑽し一緒に進みたい(循環と自他一体の)
来年研鑽学校に参加したい。
台湾で特講を開くお手伝いをしたい。日本に来られない人たちのために、こういった課程や生活にふれる機会を与えていきたい。

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