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実顕地一つの運営(1)


実顕地一つの運営

昨年は“実顕地一つの実動”を通して、養鶏サミットや韓国のキムチ交流など海外実顕地を沢山の人が行き来して、海外の実顕地の存在がより近くなった一年だったように思います。
これまで、あまりやり取りがなかったアメリカ実顕地にも実際に足を運んでそこのメンバーと時間を共にすることで、自然と心が打ち解けていき、今後の実顕地運営も一緒に考えていける雰囲気が生まれていきました。
日頃、自分たちが何かを運営していこうとする時も、こんなふうに進めていけたらと感じる一コマでした。
新しい年になり、今年は全実顕地で“実顕地一つの運営”を探り顕していく年にしていきたいです。
そもそも“実顕地一つの運営”とは、どんなことなのでしょうか?
形では一緒にやっていても、心で通じ合えなくては、一つの運営とは言えないでしょうし、何れどこかで行き詰まることでしょう。
また、心が通じ合い一つで運営していけば、何事も前途洋々にいけそうです。

○先ず実顕地一つ、そこからの運営。
○実顕地同士がもっと近くなり、何でも意見し合える運営。
○大きな組織としてでなく、大きな家業としての運営。
○既存の実顕地の産業や形態を固守するのではなく、柔軟に変化・対応していける実顕地運営。

実顕地でこそ出来る運営は、自分たち一人一人の自発的な心を合わすことで発揮されるものでしょう。
そんな実顕地だからこそできたと言えるところまで、みんなで、一つで、その真価を探る一年にしていきたいです。

実顕地一つの運営(1)

実顕地一つの実動から一つの運営に

実顕地間距離のないことを実感しよう

お正月 槌音高く新たな息吹き芽生える

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あけましておめでとうございます。
新春を心新たに迎えることができた慶びの内に、新しい年が始まりました。
「実顕地一つからの出発」で二年前に始まったヤマギシの村づくりも、昨年は「実顕地一つの実動」として、各地のヤマギシファーム開店や適期作業交流、養鶏サミットなど大きな盛り上がりをみせてきました。
そのような実動を通して見えてきた、「実顕地一つの運営」を今年は年間テーマとし共に村づくりを進めていきたいです。
「運営」というと仕組みや形に目がいきがちですが、年間テーマにある「実顕地でこそできる運営」とはどんなことでしょうか?
全国実顕地づくり研などにも、実例を持ち寄り探っていくなかで、一年をかけてどんな展開となっていくのか楽しみです。

この間の村づくりの中から、実際に交流やファームへ動いてみて、送り出してみて、私のなかが広がっていく味わいを何人もの人から聞かせてもらいました。三重県地区では、六川みかん交流に関わった人が多かったこともあり、各種研鑽会では交流の話題でおおいに盛りあがっています。
地理的には、各実顕地どうし距離もあり移動に時間もかかりますが、一度足を運んでみると、身近となり距離感がなくなっていくようです。そういった意味で昨年は、韓国キムチ交流に若い人たちを中心に送り出せたことや、海を渡ってのアメリカ交流が実現したことをはじめ様々な機会がありました。 
自分のこととして考えていける範囲がひろがっていくことが、ヤマギシならではの運営に大きく繋がっていきそうです。
また、楽しみの中で隔てや境が無いお互いになりあっていくことを通して、実顕地間距離のないことを実感することは、私たちが描いていく社会への確かな一歩でもあるように思います。

このお正月を、槌音が高く響きわたる中に迎えられたことは全実顕地にとって大きな歓びです。
春日山実顕地では、いよいよ一月八日にバイオマスの発電が開始予定です。搾乳ロボットを導入した新牛舎も完成間近とあり、合わせての参観提案が各実顕地からあり、一月中に参観を予定しているそうです。
豊里実顕地でも、バイオマス発電や新牛舎建設に向けて動き出しているそうで、一志実顕地では、新GPセンターが夏には完成予定で進められています。
水沢地区では、新豚舎建設が検討されているようです。
また、多摩実顕地ではパン工場を、昨年十一月にオープンした町田ファームに移転しての新展開を描いているそうです。
これほどの建設ラッシュは久しぶりのことで、新しいことをやっていくことがひとりひとりの愉しみとなり、村の空気が活気で溢れていくようです。
本年も、明るく楽しくヤマギシの村づくりを進めていきたいものです。

実顕地研鑽部