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実顕地づくり研 運営編


今月の実顕地づくり研は豊里実顕地で開催され、80名を越す人が集まり二重の輪でもきついくらいでした。
今年のテーマ「実顕地一つの運営」で、みんなで出し合って考えました。
運営という言葉はよく使ったり聞いたりしますが、「実顕地一つの運営」となると一体どういうことのなのか。
岡部の肉鶏をやめる話を聞いていて、肉鶏をやめることも「岡部がもうやれないから」という理由でなく、関東でも考え岡部でも考えての結果だったというのが印象に残りました。
そこの人達がやりたいからやる、やれなくなったからやめる、というだけでない何かが「実顕地一つの運営」という中に込められているのかなと思います。
岡部は、今まで「ふるさと村」として呼び掛けていたのを、誰にでも分かり易く「農業体験」と変えたようです。
町田ファームともつながっているのが伝わってきます。

他にも「一つの運営ということと、全員で考えるというのは違うのか」というのも出されていました。
たとえば豊里のように大所帯だと、みんなが一致して進めるというのはほぼ不可能で実際には各所で考える人が寄って考えて進めているようです。
沢山集まれば集まるほど違う意見が出てくるのは当たり前で、意見が一致しない、違っても一つの運営というのはどういうことだろう?
形の上の一致を探る前に、心が通じ合っているかどうかと出されていたのが心に残りました。

自分も名古屋ファームをやっていて、販売方法や陳列の仕方、これからの展開などを考える時、どうしても意見を一致させようとしてしまってるなーと思いました。
意見が食い違ってくると、なんだかバラバラのような気になりがちですが、そう感じるのは意見が違うからなのか、その前にそもそも心が通じていないのか?…来週の名古屋ファーム集中研ではその辺も調べてみたいなと思いました。

春日の人が「内部川で養豚を立ち上げるという話を春日で聞いた時、あーまた春日の新豚舎構想が遠のいたなーと思ってたけど、実顕地づくり研の場でその話を聞くとなんか違って聞こえてきた。これは全国の動きなんやなーって。」と出していました。
自分の実顕地で聞いたり考えてたりするのと、全国から人が寄って来てる場で聞くのとでは自然と視点が違ってくるのかもしれません。
「六川で2月に養鶏法やりたいんです!」
と六川の人が出して来た時も、
「いいじゃん、やろうやろう」みたいな感じで、そんなん簡単にやれちゃうよという風になるのは、こういう場で出すからなのかなとも思いました。

バイオの熱でワニ養殖…という話も実現するかも?
ファームでワニの生肉や、焼きワニが売り出される日も近いかもしれません。

内部川実顕地 石角 聡