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実顕地一つの運営(4)


実顕地一つの運営(4)

交流の季節スタートで、一つを実感

各実顕地各職場、合わすことだけで豊かになる

新学期初々しさで新たにチャレンジ

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草木が芽吹き萌え出る春、交流の季節がスタートしました。
大潟実顕地の育苗ハウスビニール張りには、全国から若手が寄って進められているそうです。この後も育苗・田植えへと続き、農繁期を迎える中で、穂別や夕張、飯田などへも交流の機会が増えそうです。そんな機会を通して、自分が暮らしている実顕地から他のところへ行く中で、日頃の立場から離れてみることで、「実顕地一つ」を実感したという話がよく聞かれるようになってきました。

4月5日、いよいよ船南実顕地に榛名実顕地と津木実顕地用の雛が入ります。
今年に入り、船南実顕地を育成専門農場へという話が進み、2月の養鶏法では2泊3日で大屋根のトタン張りへ、その後も各実顕地から送り出された人達によって入雛準備が進められてきました。交流から帰ってきた人の、「今も養鶏法が続いているような感じだった」という感想が印象的でした。
全国の養鶏部の研鑽会では、「船南実顕地で育成した大雛を各実顕地へ移動する時の価格をいくらにしたら良いか」ということが一切問題にならないことが、研鑽されたそうです。船南のことを船南だけで決めなくてもよい、船南のことと思っていたことも船南のことではなかった。この一連の動きからそんなことに気付き、一つから考えていくきっかけとなりました。
ここ数年も、全国実顕地づくり研や、各ヤマギシファーム、適期交流など「実顕地一つ」の実動・運営を通しての村づくりを進めてくるなかで、もともとは一つのものを便宜上分けていた部門などを合わせていくことだけで、豊かになっていくことが、ずいぶんハッキリしてきました。
今月の全国実顕地づくり研は、生活経理に関する人達で開催されるそうです。実顕地へのお知らせの中に「今年に入り、実顕地一つを研鑽する中で、いろいろな事が動き始めています。今回は、それらの動き・テーマを生活経理の観点から考えたいです」とあります。「一つの運営」に焦点をあて研鑽していくことで、どんな世界が観えてくるか楽しみです。

春休みには、各地の楽園村や春日山でのサッカー合宿などで多くの子ども達がこの村で過ごしました。ひと回り成長して新学期を迎えます。私たち大人たちにとっても、新学期。
3月の研鑽学校には、「六川で2週間養鶏法研鑽会が開催され、その空気に身近で触れ、参加者たちに接していてその集団に強く惹かれるものを感じた。この人達が発している空気に、実顕地を創っていくものを感じ、今度は研鑽会の一員として参加し、その中で考えていきたい」と参加した人がいたそうです。私達も、初々しさで新たにチャレンジしていきたいものです。

実顕地研鑽部