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実顕地一つの運営(6)


実顕地一つの運営(6)

「これが当然」としていることを見直す自動解任

どんどん変わって変化していくのが当たり前

どんな実顕地をつくっていきたいのか?

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大潟実顕地の田植えは、全国から交流メンバーが寄って順調に進み無事に終了しました。今日から新しい月、自動解任の月が始まります。
そんな中、今月の全国実顕地づくり研のお知らせが届きました。
「6月の実顕地づくり研は【自動解任編】です。前回の実顕地づくり研で話題になった海苔やネームテープの話は、5月のテーマ『各職場のことは各職場で本当は決められない』や6月の自動解任につながる大きなテーマなのではないかと思います。自分で『これがいい』と思っていること、職場で『これでやろう』と決めた事、いろいろな決めごとを見直して、身軽で楽しい実顕地づくりをしていきたいです」とあります。
上半期は、全国養鶏部の育雛農場として船南実顕地が新しくスタートしたことにより、たくさんの人が船南へ訪れ交流する機会となりました。また三重県漁連との新しい繋がりの中で、新鮮な魚が愛和館の食卓に上る機会が増え、鮮魚部が発足したことにより持ち味が引き出されたり、新しいことへチャレンジできる喜び、豊かさを全国一つで味わってきました。
「どんどん変わって変化していくのがあたり前」とありますが、以前から「千変万化」「朝変暮改」という言葉で表現され研鑽されてきたそうです。
暮らしの中でも、家を引越す、職場を替わる、実顕地を替わった人から、そのことをやってみる前の「めんどうだ」「何で私が?」などといった気持ちが、やってみると、「意外にいつでも動けそう」な自分に気がついたり、新しい気持ちで楽しめる味わいを聞かせてもらう中で、こんな身軽さが村づくりの中で大切な要素のひとつではないかと思えてきました。
最近は海外へ交流へ行く人も増え、文化・習慣などが違う環境の中で暮らしてみることでの発見や発想の転換、またいろいろな機会を通して諸国からの人たちを実顕地で受け入れていく中、私の中で当然としているものに気付くことで幅が広がっていくようです。
日常の中では、先の実顕地づくり研の中で(村ネット参照)話題になった海苔や、ネームテープ、ズボンのファスナーなどの例が他にもたくさんありそうです。これが当然としていたり、目の前の現象面を自分からの良し悪しでみたり、解決法として方法面や仕組みに目が行きがちになりやすい自分たちですが、私から、私の立場からみたらそう見えることも、別の立場・角度からみたらどう観えるのか?という視点があるかどうかで変わっていきそうです。
またその先にどんな実顕地や社会をつくっていきたいのかと描いたところから、そのことを観てみると違ってみえてくるかもしれません。
先月のテーマ解説で、御浜の甘夏収穫の様子が紹介されましたが、これまで果物や野菜を入れるコンテナは、〇〇実顕地のコンテナとしてそれぞれの実顕地で用意してきたところから、一つで必要な時に必要とされるところで使っていけるコンテナへと変わってきました。また月一度寄っての蕎麦打ちでの蕎麦を入れるコンテナも同じように変わってきたそうです。
ともすれば、効率面や仕組みのテーマで終わってしまいそうな例ですが、5年先、10年先を描いてみるとこの違いが大きな異いとなって顕れていくのではないでしょうか。
「創り上げてきた村も職場も仕事も、誰のものでもない 誰が用いても良い」という一節もあるそうですが、実顕地の運営の中で、村づくりの中で節目となる自動解任の月、大いに研鑽していきたいです。

実顕地研鑽部