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新しい酪農部のメンバー


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長年、パンを作り続けてきた田甫さんがこの度、酪農部の配置になりました。
このニュースを初めて聞いた人はまず「えっ!!」と驚き😲、これからのパンは誰が作るんだろう?と想いを馳せ、こんな思い切った配置移動は誰が考えたんだろう?と思うのでした。

北海道・別海町出身の田甫さんの家は酪農家で子どもの頃から牛は身近な存在だったそうです。
7月の研学Ⅲに参加して、研鑽作業で牛舎に来たときは新牛舎のロボットまわりをきれいにする作業で受け入れてもらい「こんな仕事だったら、10日に一度位来てやれそうだなぁ~。」と言っていました。
自分でも、まさか酪農部の一員になるとは思っていなかったそうです。

パーラーや新牛舎でやり始め、一緒にやっている人との会話で「僕は本当は美化したり周り仕事の方がやりたいんですよねー。」と言う人に、「俺もそうなんだけど、それじゃあ一流じゃない。やっぱりパンなら発酵の状態、牛の今の状態を観ようとすることが大事・・・。一流か二流かの分かれ道。」と、そんな会話もあったらしい。

この半年で酪農部はメンバーがかなり動きました。新しい人や、返り咲いた岡本さん・岡野さん。村に呼び寄せた両親を介護の人に見てもらいながら、仔牛に来ている律子さん。時間メンバーで毎日牛床ならしや新牛舎のベット管理に来てくれている佐川さん。夏休み限定の晴子ちゃん。養護から来ている洋平君、亜美ちゃんも自分のやり場を得て喜々として来ています。
「ロボットになって酪農メンバー増えていない?!」との声もありましたが、「効率」はそんなに大事なことなのかな?
色んな人が入ることで起きる人間模様。微妙さや化学反応みたいな作用。今までにないことが起こるから不思議。

素人でもやれる、素人の集まりだからこそ面白い牛飼い。伸びしろがある。幅がある。この新しい酪農部のメンバーでどんなことがこれから展開していくのか楽しみたいです。

酵母菌ならぬ、何かが発酵して膨らんできそうな予感のする、ここ最近の酪農部からでした。

春日山実顕地 稲井ゆかり