石巻炊き出し報告【4/26~28】
昨夜は新しく加わったメンバーを交えて鳴子実顕地の人と交流研。毎回「人の喜ぶ顔をみたい」誰の中にもあるものにつき動かされて、ここにあるのが伝わってきます。今日は焼きそば。雄物川の豚肉を使わせて貰います。
そういえば、いつも帰りがけに立ち寄る温泉での、昨日の女性の会話。「この体重計変だよ」「あら私も5キロ増えてる」「えっ私も4キロ多い」「絶対おかしいよ。昨日だって昼ご飯にありつけなかったのに、増えてるなんて」一人位「変じゃないよ」という人がいるかと思ったのに、最後に加藤治子ちゃんがとどめの一言。「えーっ私も増えてる!」
光太郎君や鳴子実顕地メンバーに受け入れてもらって、明日からの動きの確認をしました。 ロビーに入りきれないぐらいが揃いました。
「来た人達のそれぞれの想いでやってもらったらと思います」 という光太郎君の言葉が印象的でした。
昨日は150食用意して足りませんでした。ご飯も途切れたりしましたが、皆さん怒ることなく帰られます。おでんも足りなかったけど、譲りあって食べていました。私達はあれば食べる、なければたべないです。帰りの温泉で疲れをとり、鳴子でご飯食べさせてもらっています。
日々の生活がシンプルなので、考えやすいです。現場でも、皆、足しあってやっています。みち子さんも少し咳が出ていますが、元気に全体を見ています。今日は美里の人達と一緒にやります。いろんな人達とやらせてもらうのが楽しいです。初めて一緒にやっても、被災地の人からは「チームワークがいいですね」と言われました。まぁ楽しくやるだけですね。因みに今日は豚肉丼です。
今日は伊賀ポークと春日山の新玉葱を使って豚肉丼。美里の胡瓜も入ります。北条からのよもぎ大福がデザート。納豆も梅干しもよく食べてくれます。
昨日の農業新聞によれば避難所生活で、栄養不足や偏りが見られこれからの炊き出しには、食材・道具・人材セットでの提供が望ましいと出ていたようです。全国いいえ世界に散らばる村人みんなの支えの元、今日も仲良しを顕していきます。
残っていた大根の切れ端を美味しそうに食べてくれました。明日からはもっと早めに手を打っていこうと反省しきり。それでもみんな穏やかで、不足顔の人は一人もなく、僕大根大好きなので、大根だけでいいです。と優しいことを言ってくれる男の子がいたり、だからこそ最後の人まで有るように用意したいです。また段々にテーブルでの滞在時間が長くなっていてお互いに生活状態を聞き合ったり、知らせ合ったりしています。
昨日延期されていた花見の冒頭で、炊き出し場所の提供者阿部さんが「泣いてばかりいる訳にはいかないのです。まえに進まなければならないのです。共にすすんでいきましょう」と挨拶されていました。立ち止まってはいられない心情が痛いほど伝わって来ました。こういう場に立ち会える喜びで一杯です。
今日また岡部から美里から人を受け入れて明日の現場がとても楽しみ。
鹿妻(かずま)地区(今回要請のあった地区)の炊き出しをやらせてもらうことで地元の人達が自立して行ける方向を考えていきたい。それにはまず拠点になる場を探しつくっていく。場所だけでなく、一緒にやっていく人を探していきたい。当面そこを目標にした炊き出しの動きにしていきたいと今話してます。そんなあたりを帰って豊里で検討したいと思ってます。