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みんなが気になる実顕地運営(10)


みんなが気になる実顕地運営(10)
 

      先月の美里実顕地の動きに何を見るか
      実顕地の気風は私が作る

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先月開催された研鑽学校Ⅲに美里実顕地の高橋タカさん(80歳)が参加されました。
日頃、タカさんは旦那さんである初太郎さんの介護が毎日あって、研鑽学校には行きたいけれども、とても行けないと思っていたそうです。ある時やっぱり皆と一緒に考えていきたいと思うようになり、研鑽学校に行きたい気持ちがでてきて提案してみたそうです。
途中で「もうやっぱり行かない」とあきらめかけて、世話係の前原幸子さんに言いに行くと「こういうことはこれからの実顕地のやりどころだよ。タカさん一人のことじゃないよ」と言ってくれて、また行く気になったそうです。
それからは、いろんな人が部屋に訪ねてきて、「初太郎さんの介護に入るけど、どうしたら良いか」と来てくれ、いよいよ研鑽学校に参加しようとはっきりし、実現することができました。
研鑽学校に参加するまでの過程や、お世話していく「チーム高橋」ができてきた様子、実際タカさんを送り出したあとの美里の人たちの動きや味わいなどが村ネットで紹介されています
そんな美里実顕地を訪問して元気を貰ったり、感じたことがコメントに寄せられたりと、今の美里実顕地に醸し出される気風から、私たちもまた齎されるものがあるようです。
始まりはタカさんが「研鑽学校へ参加したい」とそのままの気持ちを出せたことや、やはり無理かもしれない。となった時「これからの実顕地のやりどころだよ、一人のことじゃないよ」と声をかけ一緒に考えていく人がいたことでした。やめることは簡単にできるなかで、どんな方向へ重点を置いて考え進めていくのか、何に価値を見出していくのか、というようなことが大きな分岐点になったのではないでしょうか。
日々の中で何気なく通りすぎていくようなこと、どちらにでもなり得る状態の時にこそ心に留めてみたいものです。
日常ささいなやり取りの中から、このような動きが生まれひろがっていくものを想うときに、実顕地の気風は他の誰でもないこの私がつくっていくものだということに気づかされます。先月のテーマ「一体へ自己を調正する」にも通じますが、やはりあるがままの受け身ではなく、能動的に積極的にまず何か一つ、私から動き出してみることが大きいようです。
このような動きと相まって、先月に引き続き60代70代の研鑽会が一志実顕地で開催が予定され、今月も多くの人と共に研鑽できることでしょう。これからの村づくりがますます楽しみです。

実顕地研鑽部