ページを印刷 ページを印刷

タイの社会でも手軽にエコ


DSC_0864

アルバムを見る⇒生ごみコンポスト

生ゴミを堆肥に再生
先日、タイの日本人会主催チャリティーバザーがありました。大使をはじめ大勢の人が来ます。(タイには6万人程の日本人が住んでいるそうですが全員が会員という訳ではありません)
その会場で上田さんは、日本人会婦人部の活動として「生ゴミ処理セット(コンポスト)」を紹介してきています。
日本人駐在員の子供の一言「お母さんどうしてゴミは何でも一緒に捨てているの」がきっかけで2004年に分別収集をしないタイのゴミの捨て方について考えようと始まりました。アドバイザーとして上田さんは、大活躍です。ゴミ処理場の見学(タイでは焼却せず埋め立て)各地での講演会。この日本人会の活動を新聞で見たJICAの女性が「生ゴミコンポストを定着させよう」と、コンケン県をあげての活動 に迄広がりました。
それなのに、それなのに。
上田さんは前日から「イヤだなー。イヤだなー。」の連発。
会場で声をかけると来た人が逃げて行くと言うのです。「私がやるから、上田さんは座って居るだけでいいから」と、始まったのですがやっぱり消えていました。
結果、コンポストは8個の申し込みがあり、「やりたいので連絡先教えて下さい」と言う人もいて、反応は上々。今迄やり続けて来て繋がっているのを実感しました。
「知っているよ」と友達に伝えてくれる人やら、「マンゴーの種は固くて大きいから、無理と聞いたけど大丈夫。小さくなって消えたよ」と言ってくれる人(早速次の人にはその話も使わせてもらいました)。
穐本圭吾君の夏休み自由研究(津市で賞を貰いました)生ゴミコンポストの発表も人気で、大きな一役してくれました。来年も使えると、おじいちゃんの上田さんです。帰りにはコンポストを宅配して駐在員の素敵な暮らしも覗いて来ました。

匂いが出ない生ごみコンポスト
家庭から生ごみを一切出さず、手軽に堆肥に再生するヤシ殻コンポストです。
当初は段ボール箱やEM菌でもやってみたりしたけど、匂いの問題があり、改良を重ねた。発泡スチロールの箱に、蓋の中央部は通気性のネットを張り、箱の中にタイならではのヤシ殻を入れた。
ヤシ殻は匂いを吸収するから、ベランダにおいたり洗濯機の横に置いても問題はない。
生ごみは空気中にいる微生物(高温好気性菌)が分解し、ほとんど熱と水蒸気と二酸化炭素に変わり、消えてなくなる仕組み。微生物の活動が鈍くなれば、使えなくなって捨てる廃油てんぷら油を足すとまた、活発になる。最後は堆肥としても使え一石二鳥。日本でも夏場なら使えそうですね。

豊里実顕地(タイ交流中)   喜田栄子