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みんなが気になる実顕地運営


みんなが気になる実顕地運営
 

      新年 愉快に楽しい実顕地運営に
      できなくても、喜びと楽しみのある生き方へ
      国境を越えて目指す人々と共に

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新年あけましておめでとうございます。
昨年は、60.70代の研鑽会が回を重ねるごとに深まりを感じ、参加した人達から愉快で楽しい生き方が伝わってくるようでした。この気運の高まりが実顕地の活気へとつながっていくような場ともなりました。
今年もさらなる展開が楽しみです。

ある実顕地の研鑽会で「バナナは食べたい人が自分で買っているけど、老蘇さんから子どもまでたくさんの人が買っているみたい」「みかんやリンゴがたくさん贈られてくるのだから買ってまではいらないよ」「バナナはそれぞれで買うもの、としていたな」「生産物以外の購入したものを愛和館に出すのはまだまだ抵抗があるのかな」「窓口とか愛和館にドーンと用意してみたらどうだろう」「誰が用意するんだろう」・・・後日愛和館のカウンターにたっぷりのバナナが用意され、心に暖かな灯がともるような味わいがあったそうです。実顕地運営というとまだどこか難しいような、少し遠いところにあるような、何から入っていけばいいものだろうかと思うこともありますが「ちょっとおもしろそうだからやってみようか」そんな日常の中にあるふとした私の気持ちから始まっていくこともあるようです。

今年はいよいよ水沢地区で養豚部が発足します。発足にあたり全体でどのように生産を調整していくのかを含め、昨年の暮れに加賀実顕地で関係する実顕地の産業部、養豚部が集まりこれからの方向性についての研鑽会が持たれました。
新しく始める水沢地区、結果、今までと同じ規模でやっていく豊里養豚部、養豚部門を閉じる加賀実顕地、村づくり・職場づくりの観点から、実顕地一つからみてのきたんのない意見が出され研鑽が進んでいったそうです。
そこに参加した豊里の女の人から「豊里養豚部の規模ややることは今までと何も変わらないのに、まったく新しいことをやっていくんだ、という気持ちになった。この研鑽会に参加できたことが本当に嬉しかった」「豊里とか水沢とか加賀ではなくて、手を取り合って一つ先へみんなで進んでいける」という感想を聞かせてもらいました。私たちが何のために日々実顕地でやっているのか、「われ人と共に」この原点に立ち還るようであり、「何ができなくても、喜びと楽しみのある生き方」へもつながっていくようです。どんな心もちで日々やっているのか、「できなくても」とはどんな感じの生き方のことか、と1年かけて探っていきたいものです。

昨年は諸国の交流へ次々と送り出されました。帰ってきた人達から、国内での適期作業交流などとはまた全く違う、私の中が大転換したことでみえてきた世界の一端を聞かせてもらったり、村ネットを通して伝わってくるものがありました。
今年もタイ実顕地をはじめ諸国交流へ次々と送り出し合っていくことで、頭の中の世界でなく、聞いた話でなく、この私が実の世界を体感することで、新しい自分を知ることで、響き合いながらこれからを大いに描いていきたいです。
愉快に楽しい村づくり、今年も共に進んでいきたいです。

実顕地研鑽部