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オーストラリア、サイクロン通過、その後


オーストラリア、サイクロン

超大型サイクロン「ヤシ」が3日未明(日本時間2日深夜)北東部クイーンズランド州に上陸

5年前に「ラリー」と命名されたサイクロンが来たときは、初めての大型サイクロンで、どんなものか予想できず、倉庫のドアというドアが全部飛んだり、鶏舎の大扉やカーテンがずたずた。

直径1メーター近くの松の大木が倒されたり、3週間停電だったり・・・
それでも実顕地の被害はまだましで、それ以上に周りの様子が棲ざましかったので、サイクロンというのは、凄いものなんだと実感したものでした。

そのお蔭というか・・・今回は実顕地のメンバーも多く、
(現在交流で春日山の鈴木さん夫婦、実習生で中島啓吾君、武長晃平くん、千代敦志くん)
前回の教訓を踏まえて考えられることは全てやったといえる程、サイクロン受け入れ準備を、2日かけてやって、むかえました。

やることはやってとにかく天命を期すというか・・・

超大型サイクロン「ヤシ」

超大型サイクロン「ヤシ」の被害

前回は丁度「目」のなかに入る直撃だったのが、今回はサイクロンの「目」が直径70㎞、ここより南に50㎞のところに上陸したので、私たちはラッキーで、隣町のタリーが一番大変でした。

それでも瞬間最大風速が83メートルと言う凄いものでした。夜中の12時に上陸したので、暗い中でそのうなり声をきいているのは、本当に恐ろしい。いつ屋根が飛ぶか・・・

過ぎてたあとは、ホントにみんなで、気持ちひとつで、楽しく復興作業も進み、停電生活もすごく楽しんだ。今回は11日間トラクターで自家発電をするので、たとえ電気は使えてもすごく使い方を考えたし、停電中の食事は屋外のプールサイドでキャンドルライトで食べ、
(今夏なので、日が長く、電気のつかない家の中よりも、外の方が明るかった。)
(1日目の夜は冷凍庫の中のいたみそうなものから食べたのですが、家の中で懐中電灯でお刺身を食べて全く味が分からなかったので・・・)
食後は毎晩ゆっくりみんなでがやがやとして、
(みんなやっぱり皆のそばにいたいみたいで、誰も席を立たないですよね)
トランプをしながら遅い供給の人の帰りを待ったり、本当に楽しい雰囲気で、その後も今までとちょっと違った日常を過ごしたので、いろいろ発展したこともあって、サイクロンのお蔭で自分達の考えもだいぶ進んだかもしれない。

 

日本の皆にも電話をしてもしばらく通じなかったりして、だいぶ心配させたような気がして、まとめるよりまずは、弟1報と思うので、とりあえず送ります。

鶏たちは前回は1ッ羽も死ななかったけど今回は5羽圧死しました。近所の人たちは「鶏が空を飛んでいた」とか冗談ともつかない心配をしてくれたけど・・・
康さんは飛んでまた戻ってきたと返事していました。

ブリスベンの特講には影響ありません。日本からオーストラリアの人と一緒に特講を受けたいという日本人の申し込みも届いています。日本の3月末の特講には、こちらからクリスさんが特講の勉強のためにいきます。
オーストラリア人の申し込みは現在7名です。

(オーストラリア実顕地 久保田和子)

木をなぎ倒すサイクロンは、凄いなぁと思いました。でもそんな事があっても、爆睡出来た自分はもっと凄いと思いました。

みんな、凄いサイクロンだったねと言っていたけど、全く分からなくて、ちょっぴり損した気分になりました。

(実習生 中島啓吾)