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研鑽学校の受け入れin美里実顕地


名古屋ファームにて

名古屋ファームにて

美里では、若手二人が相次いで出産したこともあり、以前にも増して、食生活も、衣生活もファームも全て慣れない人で、日替わりで入り合ってすすめています。
「テーブルで使う、うどんのざるが足りなかったからって、研学生が勝手に厨房に入ってきて、調理用のざるを持って行っちゃうんだよ。一言ぐらい声かけてくれたらいいのに。私、近くにいたのに。」いやいや、ちょっと待てよ。研学生にとっては、誰が食の窓口なのかわからないのではないかな、と。窓口は毎日毎食変わるし・・・。
そして、結構「研学生ならこうするもんだ」みたいなのもあるかな。「勝手に入らない」とか。「聞いてやるのがいい」とか。阿山とかでやっていたら、起こらないことだけど。だって、Gメンバーの人はどこに何があるか知ってるもん。今更知らなくはなれないよなー。

そして、デザートが二重に用意されていた事件、とか。
台風の来た日には、メニューが二点三点して、厨房に飛び交う声・声・声。翌日、魚菜をしていた老蘇さんが思わず「きのうは、騒々しくて大変だったな」。
そうした中でも、研学生が職場に来て、その日のテーマを一緒にやらせてもらう中で、気持ちが整理されてきます。「事実を見る」で鶏肉28キロを唐揚げ用に切ってもらったとき。「事実はどこにあるんだろう」「この塊が30gというのは事実なのかなぁ」「計りが表示しているのは事実かなぁ?」などなど、私たちもそのテーマで一緒にやれて、楽しかった。
「美里実顕地、こんな受け入れでいいのかなぁ?でも私たちの実力はこんなもんだから、しょうがないよねぇ。」なんて、言っているのですが、今日の朝の出発研で研学生の熊切さんがこんなことを言ってくれました。
「ここは、みんな全てのことが我がことになっているね。」「そう言っても、みんなきょとんとしているから、当たり前になっちゃて、気付いてないのかな。僕は外から来たから、わかるよ。」
あぁ。そう言われてみればそうかもな。毎日色んなことが起こるけど、特定の慣れた人がやっていれば、起こらないことばかり。そんな中で、「自分にできることを、少しでも」と足し合ってやっているうちに、自然と「みんな我がこと」になってきています。
そんな風に私たちも見てもらって、他にもいろいろ思うことはあるんじゃないかな、とも思うし。全て含めて研鑽学校の受け入れを美里でやらせてもらって楽しんでいます。

美里実顕地  諏訪 花