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令和、新時代への幕開け


令和、新時代への幕開け

 

調整と調正

ちょっとした刺激の効用

 

印刷⇒令和2年3月
年間テーマ

○令和、新時代への幕開け

 

3月度テーマ

〇調整と調正

〇ちょっとした刺激の効用

先月はスイス実顕地で研鑚学校が開催されました。そんな様子が村ネットへ写真で次々と送られてきて、とても楽しそうな雰囲気が伝わってきました。研鑽会や作業だけでなく、毎日の食事作りやいろいろな企画などを通して、思っていた以上にスイス実顕地の人と一緒にやった感じの研学になったそうです。中間研での「実顕地が大きくなった」という感想も印象的だったそうです。また、受け入れ研などで出発してきた人の話を聞いて、これからの村づくりが楽しみになってきた人も多いのではないでしょうか。

2月のテーマでは、1ヶ月を通していろいろな話題で賑わったのではないでしょうか。日々の暮らしの中でふっと湧いてくる思いや考え、職場での懸案事項など、「調正と調整」というところから考えてみるとどうだろう。何を調正・調整していくのかな?そんな例題で各種研鑽会もいつになく盛りあがってきているようです。

「調整」という文字をみて、実顕地でも以前はこちらの「調整」を使っていたと知り、どこかホッとしたという意見もありました。「調正」とは、変わらぬものを探り当てていくイメージだったが、その時その時で変わっていくものかも知れない、と日々の職場での一コマから感じとった意見もありました。以前の愛和館で「餃子の目安は一人八個です」と表示されていた時は、すでに八個と調正されているから、自分が考えなくても無意識にできていた気もするが、今は表示もないし、カウンターから各自で考えてとるので自分が「調整(正)」している気がする、という話もありました。

そんな話を受け、それではもしも愛和館で目安としてではなく、何もないでもなく「今日は絶対に何個でお願いします」と表示された場合に、その時の調正・調整とはどんなものだろうか。という意見が出され、早速夕食のチキンソーセージでやってみた実顕地があったそうです。子ども達から老蘇さんまで様々な反応があり、数日間はこの話題で持ちきりだったそうです。一見すると実顕地らしくないとも思える表示や愛和館の光景も、10年に1度くらいの例題としてやってみることで、ちょっとした刺激にもなり、そこから改めて考えさせられることの多さ深さにも気づくことにもなったそうです。

また、美里実顕地では愛和館・厨房の改装を考えているそうですが、まずは今の現状でやれることを一つでもやってみようと、食器をカウンターに用意していたのをやめて、各自で食器棚にとりに行ってみることにしたそうです。そうする前には心配されたいくつかのことが、実際やってみると杞憂に過ぎなかったことに気づいたり、やってみて良かったと感じる面も多く出てきているそうです。

漫然と繰り返しがちな日々の暮らしの中で、意識的に何か一つやってみる、変化をつけてみる、時には反対にみえることをやってみるなど、ちょっとした刺激をつくっていくことで、思わぬ効用が引き出されてくるのではないでしょうか。

今月も、愉快に楽しく面白く共に進んでいきましょう。

実顕地研鑽部