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私の、フィットネスタイム 💖


無題4

「今度、春日山の搾乳ロボットの洗い方を、ぜひ見学させて欲しい。」

きっかけは、豊里乳牛、いくちゃんからの1本の電話でした。

このところ、各実顕地の酪農の様子が聞こえてきて、進んでいる分野をぜひ、教えて欲しい、見せてほしいと、交流が始まっています。

今回は、豊里と春日山、同じ8台ずつある搾乳ロボットを、毎日どの程度、どんな風に洗っているのか豊里の乳牛のメンバーが、9人で見学に来てくれました。


最近、春日山では主に女の人3~4人くらいで、午前と午後の1日2回を、分担しながら洗っています。

今回は、1年前からロボット洗いを始めた、70代の橋口せつ子さんが、実況中継しながら実演してくれました。

これは、後から聞いた話ですが、初めてロボット洗いを伝えてもらった時、「高級車のベンツを洗うような気持ちで。」と言ってもらったそうです。フライ返しでこすっていたのを、これでは傷を付けてしまうと、100均のプラスチックのヘラを使って汚れを取ってみました。が、今度はそのヘラを、隙間に落としてしまい、これではマズイと、首からヒモでさげてみたり、試行錯誤を繰り返しながら、今の形になってきたそうです。

始めた頃は、「ヨイショ。」と言いながら、越えていたミルクホースも、今ではスイスイ。スクワットで壁を拭いたり、フィットネス感覚で、毎日磨いているそうです。

そんなせつ子さんの、進化しているロボット洗いの様子は、豊里の人も、初めて見た春日山の人も、惚れぼれしてしまう、流れるような動きなのでした。

「せつ子さん、カッコいいー!」

「動画を撮っておかないとー。」

「春日はお湯で洗っているんだねー。」

70代のお母さんの、颯爽と磨きあげる姿は、見ているこちらも清々しい気持ちにさせてくれるのでした。

今回も、お互いに何かしら刺激をもらい、次に繋がっていくような交流になったのではないでしょうか?

8台のロボットも、牛も、人も、最大限のパフォーマンスで、そして、いきいきと毎日を過ごしていけたら嬉しいですね。

春日山実顕地  稲井ゆかり