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新酪農部


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先月末の交流会で、「新酪農部」というコーナーがあり、最近の酪農部の様子を発表させてもらいました。

昨年の夏は暑くて、繁殖では本当に種が付かず、今年の夏に向けて暑熱対策に力を入れようと、この春から、仔牛舎や育成舎にも扇風機を増やしたり、寒冷紗をみんなで張ってきた話を由美子さんがしてくれました。

そして、岩さんがサシバエ対策にかけている話、合言葉は「牛に愛を❣️」。

別海の牧草収穫に、1ヶ月間、栄一君と敦志君を送り出してる間、英夫さんが餌の方に入ってくれて、この間に色々見直されてきたことがありました。計量器がデジタル化したり、餌に入れる水を、無線のリモコンでフィーダー車に乗ったまま、直接入れられるようになったり、1番大きかったのは、1日1回の餌片付けの時間が変わったことです。午後イチの暑い時間にしていたのを、朝1番の餌の少ない、涼しい時にするようになり、ずいぶんと楽になりました。一緒に餌を作っていた鈴木さんは、その鮮やかに次々と変わっていく様子が面白かったようです。

餌片付けをしてくれている田甫さんも、牛にも人にもやさしくなりました、と。

そして、栄一君は、別海での交流はもちろん、でも今回は行く前に、暑熱対策をあちこち、めどつけて終わらせて行こうとやってきた1ヶ月間が1番おいしかったかな、と。


2人のエースを送り出したあと、毎日色々ありながらもこの一ヶ月、一人ひとりの、伸びしろを感じた場面がたくさんありました。別海は雨がよく降り、なかなか畑に入れず長期戦になり、わたしも後半思わず「早く帰ってきて欲しいー。」と心の声が漏れてしまい、その時、「忙しさを楽しんでる?」と言ってくれた真理さんの言葉も耳に入らないくらい、いっぱいいっぱいになっていました。今期を描いた時に「忙しさをコントロールする」という話が出されて、やる事はいっぱいあっても忙殺されない。無理せず楽しんでやれるあたりをやっていきたいな、と思いました。

岡野さんは2人の留守の間、ロボットのメンテナンスや、ロボットからのアラームの電話番を、彰久君の次の2番手で受けてくれて、(この発表の間にも、ロボットから2回ほど電話がかかってくる)夜中、彰久君が受けなかったら岡野さんにかかってくる。この間3回あったかな。1回100円、300円まだもらっていません(笑)


そして、2人のニューフェイスの紹介。正美さんと幸恵ちゃん。正美さんは仔牛の鳴き声が「ねーねー。」と呼ばれているように聞こえるそう。覚えることも色々あって必死でやっています(笑)

幸恵ちゃんは、普段生活空間でしか見たことのなかった男の人達が、ロボットを一緒にやっていて、仕事する姿がとてもかっこよく見える。初めて姉と一緒の職場になり、姉の牛を治療する仕事ぶりは流れるようにキレイで、お茶会の亭主のよう。(照)


そして、最後は彰久君と朋香ちゃんが、これからの和牛の話をしてくれました。

県や市からも、伊賀牛が求められている話。地域の和牛農家さんと組んで、和牛を付け始めた話。彰久君は昨年、人工授精師の資格を取り、繁殖全般で活躍してくれています。

朋香ちゃんは、生まれてくる和牛の仔牛を迎えていく準備を、これからみんなと描いてすすめていきたい、と話してくれました。

後日、この酪農部の発表が、途中、ロボットからの電話も含めて、オーケストラを聞いているようだった。と言う人がいました(ちょっとオーバーか?)

同じ酪農部のメンバーも、お互いの今の心境を聞かせてもらい、新しいメンバーを迎えて、また再スタートを切った感じがしました。

春日山実顕地 稲井ゆかり

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アルバムを見る⇒酪農部の様子