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豊里交流会・・・日常のひとコマを漫才に


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豊里では、生活空間の所々で『貼り紙』を見かけます。
そのことが、ある研鑽会で話題になったのですが、こういうことが話題になるときって、どうしても、それがダメなことみたいな、本当は無い方が良い、みたいな方向に話が進みがちなんですけど、それを、どうやったら楽しく笑い話みたく研鑽できるかな~ということが、また別の場所で話題になり、ここはひとつ、寸劇をやってみてはどうかとなりました。
実際は寸劇ではなく、どういう風の吹き回しか…、私がコンビを組んで漫才をする事になってしまったのですが(涙)、ここに、その漫才の台本を載せさせてもらいます。
実際の映像は著作権の関係上(笑)、載せられませんので、あなたの想像力を最大限に発揮して読んでみてください。

雅樹&果林:どうも~!『でこぼこ~ず』で~す!

果:最近、村の中で色んな貼り紙を見るんですよね

雅:例えば、どんな?

果:『ここの食器は持ち出さないでください』

雅:あ~、あるね

果:『帰ってきたら手を洗いましょう』

雅:まぁ、このご時世だしね

果:『扉を閉めてください。ツバメが入ってきます』

雅:前にちょっと話題になったやつだ

果:『扉を閉めてください。牛が入ってきます』

雅:さすがにそれはないでしょ、いくらうちが牛飼いだからって。…あるの?

果:いや、たぶんない。…あっ、でもこの前、子牛が逃げ出して大騒ぎになったよ!

雅:だからって話盛るなよ

果:でも最近思うんですよね~、なんで貼り紙するのかな~?って

雅:それはやっぱり、みんなに知らせたいからじゃないの?

果:知らせるって、何を?

雅:食器がなくなったら他の人が使えなくなって困るから、持って行くな~って

果:そんなの持って行く人にだけ言えばいいんじゃないの?

雅:それが分からないから、貼り紙でみんなに言いたいんでしょ

果:でも、それをみんなに言うって、それは結局みんな犯人扱いってことじゃない
まぁ確かに最近、自分の部屋に食器が増えたけど…

雅:持って行ったの、お前か!

果:だいたい手洗いだってさぁ、トイレの後でも手を洗わないのに、
外から帰ってきた時だけ洗ってもねぇ

雅:いやそれはトイレでもちゃんと洗おうよ

果:話は戻るけどさぁ、一時置き場にツバメの貼り紙が貼られたとき、
色んな反応があったらしいね

雅:素直に閉める人もいれば、わざと開けたままにする人もいたり

果:ツバメよりも牛が入ってくる心配をする人がいたり?

雅:そんな人はいないだろ

果:最初に貼られた紙は、けっこう大きな表示だったよね

雅:伝えたいっていう気持ちはよく分かったけどね

果:で、夜も貼り紙通り扉を閉めてる人を見て、
  夜にツバメは来ないから閉めなくても良いんじゃないかという人もいたみたい

雅:冷静に考えればそうかもしれないけど、閉める人にも
何か考えがあったんじゃないの?

果:牛が入ってきたら糞で汚れて困るとか?

雅:いい加減、牛のことは忘れなさい

果:まぁ、いつも牛のことばっかり考えてるからね
…あ、でも最近は人のこともちゃんと考えるようになりましたよ
やっぱり私は、もっと声かけ合いながら、お互い顔の見える関係で
やっていきたいな~と思うんですよね

雅:それは自分もそう思うよ。貼り紙で伝えるだけじゃ、ちょっと寂しいしね

果:なので、それをみんなでやる、良い方法を考えてみました!

雅:どんな?

果:『もっと声かけ合いましょう』っていう貼り紙を貼る!

雅:結局貼り紙かよ!

雅&果:どうもありがとうございました~!

豊里実顕地  中江果林