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ジャガイモ収穫、その前に


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長い梅雨が明けて、暑い暑い夏がやって来てから、今年の夕張実顕地のジャガイモ収穫に「どんなメンバーが行けるだろうか」と相談が始まったようです。その話の中で、「鶏舎の屋根がボロボロで、雨漏りが大変」という話があって、ジャガイモ収穫のメンバーで、鶏舎の屋根貼りをやることになりました。鶏舎北側の大屋根については、昨年と一昨年で、一志実顕地の平山さんとプロの大工さんでやってもらっていましたが、今年は、南側の小屋根を若いメンバーを中心に集まってやろうという事になりました。

コロナ禍の中、交流は如何なものか、という心配もありますが、可能な限り出来る事はやって、農繁期を乗り切って行こう、となったようです。夕張実顕地は、受け入れにあたって色々考えてくれたようで、交流メンバーのために、家の2階フロアーをそっくり空けてくれていて、食事や風呂でも、接触しないように考えてくれていました。交流に行くメンバーもマスクをして飛行機に乗ったり、余計なところに行かないなど、皆真面目に取り組んでおりました。

夕張実顕地の鶏舎は、建ててから約30年経過していて、毎年の雪と雪降ろしで、大分屋根が傷んでしまっていました。北海道の鶏舎も社会式鶏舎と同じ形態で、南側の小屋根の勾配は約20%と緩く、雪が積もっても、滑り落ちる事はなかったようで、毎年雪降ろしをしていたそうです。この度、この屋根勾配を40%にして、雪が自然に落ちるようにしました。

屋根の骨組みは、豊里で竹本さんが事前に木を刻んでおいてから、フェーリーで北海道まで運びました。現場で、三角形の骨組みを組み立ててから、屋根に載せて釘と番線で固定してから、母屋を取り付けます。最後にトタンを傘釘で打ち付けて完成です。この作業、10人位のメンバーでしたが、流れるように進んでいきました。お互いに、いつもは違う場所や違う実顕地でやっていますが、この3日間だけ、朝の出発研をして、皆で同じ作業をして、同じものを食べて、同じ場所で過ごして、冗談も沢山やりとりして、あえて「近況はどうか」と聞かなくても、お互いに横の繋がりが醸成されていく感じでした。

豊里実顕地 後藤 健

屋根貼りの動画