若々しく 美しく 99歳の宮本秀子さん
先日の資料研のこと。衣生活の出発研の話で「自分はどんなおばあちゃんになりたいか」と出し合ったという話題から、秀子おばあちゃんの話になりました。
宮本秀子さん、春日山実顕地の最高齢で、3月に99歳になりました。
地域のデイサービスに週3回通っていて、今年の正月、「今年の抱負」は、と聞かれて「若々しく 美しく くらしたい」と答えたとのこと。
職員さんが感動して、紙に書いて持ち帰ってきました。
これには、60代~70代の私達は、「ドキッ」。確かに、今でもファンデーションや口紅を薄くつけたり、アクセサリーも自分で選んでつけたり(デイサービスではブローチはダメなのですが、ちゃっかり付けて、ダメですよと声がかかると、首をすくめて、チョロっとベロを出しての、得意のポーズ。)
秀子おばあちゃんは、出発研の中で参加の有無を聞くと、いつも1番に高く手を上げて「ハイ」
最近では、全員参加の研鑽学校が始まります、参加どうですか?の時は、1番に大きくピーンと手を上げました。
菜の花畑を見に行きたい人!
牛舎の新しい機械入ったの見たいですか~!
公人の丘のスイレンとあやめの花見に行きたい人~!
いちごハウスの解放行きたいですか!
時にはうつむいて、うたた寝しているのかと思いきや「はーい」と手を大きく上げてニコッと。
それでも行けないことがあったり、忘れている事があっても、それには何もない。
「ああして欲しい」「こうして欲しい」というのがないのが楽やなぁと、秀子さんを見ていて言っている人もある。
野菜作りも好きで、畑に行けなくなって、プランターにトマトや胡瓜を作ったりしていた頃もありました。
そのことは、今も新陽光館の中庭の畑に出来ている胡瓜や豆の成り具合を、お部屋から見て「あれ取れるよ」と指示してくれています。
いちごハウスの写真の、ひざの箱のイチゴは、全部赤いのをきっちり見分けて上手にプチンと採って行く。その姿には、後ろで車椅子を押している洋子さんも感心。ひとつも食べずに採るのを楽しんだとのこと。
デイサービスでは、もうひとつ「元気で楽しく皆様と仲良しで暮らしていきたい」と書いていました。村の中でも地域でも、そんなおばあちゃんがいること。社会創りの一役を、楽しく暮らしていることで齎してくれていることの豊かさを思います。
私も、出てきた気持ちに素直に「ハイ」でやっていきたいなと思います。
アルバムを見る⇒99歳宮本秀子さん
宮本のお婆ちゃんは参画して豊里の衣生活でした
衣装室が初めてできた頃で わたしも 同じ職場でした
参画前は 呉服屋さんだったので 私は 衣装室に 集まってきた
いろんな時代のきもの 「これは 大正時代のお召で街着です」とか 「これが江戸小紋 これは 京小紋」 とお婆ちゃんからいろいろ教わりましたね
陽だまりのような衣装室で 長閑な時間でした