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ヤマギシ会発足70周年  今の景色・新しい景色


ヤマギシ会発足70周年
今の景色・新しい景色

私がこだわっているもの

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ヤマギシ会発足70周年
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◯11月度テーマ

私がこだわっているもの

 

ミカン収穫やリンゴ収穫の便りが聞かれる季節となりました。
豊里では今まで使っていたロビーから、旧村人窓口あとの村のまん中へ新ロビーとして移転し、保育園や学校から帰ってきた子ども達や、その子ども達を見守る老蘇さん達もたくさん寄ってきて賑やかになってきたそうです。

ある実顕地では、身の回りのものを見直して「放す 活かす断捨離」というテーマでフリーマーケットを開催しました。周りの人から見たらどうでもよく見えることでも、その人から見たら真剣で、若い時から使っていた道具は使えなくなっても捨てられない話や、「私はもう使うことはないけどみんなの中に出しても誰も使ってくれなかったら残念に思う」など、期間中は自分の中でこだわっているものの話があちらこちらで聞かれました。

突然宿舎を移って下さいと言われました。とっさに出てきたことは、嫌だ、変わりたくない。長年住んでいたこの部屋は思い入れがあるし、近くの住人とも仲良くしてきたし、引っ越しも面倒くさい。何で移らなければならないのか?その後悶々としていましたが、ある時、ふっと変わってみようと思えました。そうなると部屋にあるものを見直していこうと前向きになって、部屋にあった多くのものを処分することもでき、部屋も気持もスッキリしてきました。部屋を移りたくなかった気持ちは何だったのかなと考えられるようにもなってきました。

最近職場を変わる人が多いなあと思っていたら、まさか自分にも変わってみたらどうですかと声がかかりました。ずっと同じ職場でやっているし、今の職場の人たちも好きだし雰囲気も最高で変わることは一切頭にありませんでした。仕事がスムーズにやれるように考えて段取りしてきた私の役割にもやりがいを感じていたし、変わった方が良い理由が見当たりませんでした。先月のテーマ解説の一節「どこまでいっても食の立場からしか聞けないし見れないとしたら、どう一緒に考え共にやっていけるのか」が研鑚会で印象に残り、私から見ていることと周りから見ていることは違うものというのが新鮮に感じられ、今回職場を変わってみようと思えることが出来ました。

こだわっているものは、周りからは見えやすいこともありますが、意外と当の本人は気付いていないこともありそうです。自分のこだわっていたものに気がつくことで次へと進み、新しい世界が見えてくるようです。
具体例を出し合いながら共に研鑽していきましょう。

実顕地研鑽部