お茶室が完成しました。

お稽古中です
お蔭様で念願の炉ができました。
10年位前、中井容子さんに習っていた頃、よく容子さんが「炉でお稽古できるといいんだけど…。」
と、話していました。
当時お稽古していた部屋に炉を切ってもらおうかと考えましたが、建物の構造上切る事ができませんでした。

茶室
その後、お稽古の部屋があまり定まらない時期もあって、炉は今は無理だと思っていました。
なので、炉の季節には炉の形をダンボールで作って、その上に電熱器を置いて、炉のまねをしてお稽古してきました。
3年前に今のお稽古部屋に移り、水屋や茶道口を作ってもらい、思いっきりお稽古できる環境が少しづつ整って来ました。
そして昨年の秋に真理子さんに「ここだったら炉が切れるんじゃないかな」と声をかけてもらい、再び提案してみようと思いました。
基礎からの、想像以上の大工事でしたが、本当にいろいろな人に関ってもらい、村の豊かさを感じました。
そして昨年の12月に炉開きをすることができました。
茶道部一同大変喜んで、一生懸命お稽古しています。

水屋
風炉と炉について
茶の湯で釜をかけて湯を沸かすものには2種類あります。
一つは初釜で使っている畳の上に置くタイプの風炉。
もう一つは畳みの下にはめ込むタイプの炉(囲炉裏の略)
この二つは季節によって使い分けられます。
- 夏と秋(5月から10月)が風炉
- 冬と春(11月から4月)が炉
制作について
- 水屋の棚 秋山さん 建設にあった古いたんすを加工
- すのこ 高橋清作さん
- 茶道口 平山さん
- 炉縁 後藤さん 昔誰かが使っていたのだろう痛んだものが蘇りました
- 畳 中井伸一さん 高等部女子部にあった畳を茶室に。ぴたりと合う蓋も作りました
- 基礎工事 高嶋洋平さん
- 襖その他 麻野幸子さん 襖もあるもので
(豊里実顕地 横田稜子)
美里にも茶室がほしいところです。お茶所ですからね。
千宗屋さんの『茶―利休と今をつなぐ』 (新潮新書) がおもしろかったです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4106103923/
読んでみたい方、声かけてください。このコメントへの返信でも良いです。
いずれ本格的な茶室をつくる時がくると思います。今は、あるものを組み合わせながらやっていこうと設計部で出されました。
旧配送センターを色々見渡して、活かしていくのが楽しいです。昔、柿谷さんが作った衣生活のタンスが水屋の棚の寸法に近い!
秋山さんに声かけたら、得意の木工の腕を振るってくれました。竹のすのこは清作さんが生前、用意してくれました。
コンロ台はテレビ置き台にタイルをボンドで貼り付けて・・・。
昔、じいちゃんは私と妹の勉強部屋から机まで手作りで揃えてくれました。友達の机とはちょっと見劣りましたが。
今、我が家の娘たちへお茶室を用意していくのがうれしいです。