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岡部実顕地の納涼祭


「陽(あきら)、そらっ流しそうめんだよ」

 昨夕、岡部実顕地での納涼祭り・野外食事会で「流しそうめん」をやりました。

 小2の陽と新潟から遊びに来ていた山下さんの孫の「りく」がその流しそうめんを嬉々として楽しんでいました。この2人の姿と共に、言ってみればどうということもない、竹の樋からそうめんを採ってたべるだけという素朴なこのそうめん流しが思いの外、納涼祭の雰囲気、楽しさをかもし出すものだと感じました。

 採って食べてみて、食べる前の心持とは異なり、子供の心に帰って楽しめました。そんな感じでした。

 何時の間にか何となし、私が流しそうめんの仕掛けを作る事になりました。ここ岡部は1週間前では12日連続の猛暑日という暑い暑い夏でした。そんな中で「暑気払いをしたいね」という声が上がりました。暑気払いイコールビールと言う様な声の中で若人の郁美が「流しそうめんがしたい」と出して、それもいいね、納涼祭をしようねとなりました。

 具体的なことは実施日を決めた事ぐらいで、流しそうめんの仕掛けについても誰がどうするという事もないまま、皆の目が私の方を向いていました。樋の材料が竹ということから来るものです。実顕地の南側の側面にある竹林は、川口さんがみていてくれて、私もタケノコ掘り、間伐などをやらせてもらっていたからです。

 そして、この夏、楽園村での水鉄砲遊びでその材料の用意と作るのをやりました。そのことで竹のことは、私かなと自他共に何となく思っていた節があります。私は作ろう(作りたい)と思った。作る、作れたら作るぐらいの気持ちでした。

 その後、朝夕は肌寒いぐらいの日が続き、一日に一度は雨が落ちてくるという様な天候が続きました。流しそうめんの気分にならないのと露の中の竹林の中に入って行く気にもなりませんでしたので、そのまま放っていました。その間、ロビーには「8月24日、流しそうめん…」とお知らせがあったり、やるんでしょうとかとりやめようとかの声も聞こえてきましたが_。

 そのような中、前日は一日中雨が降る事もなく蒸し暑さも戻って来ました。「やれたらやろうか」「出来るかどうかやってみようか」竹林に入り、これというのを見つけ切りました。

 愛和館脇の広場で竹を割っていると、陽とお兄ちゃんの実が夕食に来て、私の姿をみてやって来ました。実は以前、楽園村でやった事があり、こんなふうに作ったとか、二人共に熱心に作業を見つめ、もう食事に行ったらいいと声をかけた程でした。二人が去ったあと、これは何が何でも、明日は流しそうめんをしたいと思い、明日にはやれるように準備をして夕食に行きました。食事をしながら二人の話をしていたら、陽は流しそうめんを楽しみにしていて「あと何日、あと何日」と指折り数えていたということを聞かされ、ヒャッとしたりハッとするやらホッとするやらでした。

 久しぶりに真夏日になった昨日、流しそうめんをワイワイやりました。

清水範之 8月24日