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春日山のお正月


 今年はお正月を若手で構成されている実顕地作り研鑽会のメンバーで描きました。

 毎年元旦の初日の出は公人の丘で迎えます。恒例の甘酒、きりたんぱん・ココアが用意されました。今年は鏡割りをしようと酒樽がデンと用意され、石巻からいらした阿部さんをはじめ、長老へ向かう方々でのおごそかな鏡割りでした。

 心配されていた初日も霊山の横から美しい姿を見せました。お正月は帰ってくる子供や孫達、村でお正月を迎えるお爺ちゃんお婆ちゃんで賑わいます。新しい年って不思議ですね。気持ちも新たに身じたくも一寸あらためて、さて、今年はなにをしよう、、、と引き締まる思いに自然となるものです。

 年末の手打ち蕎麦から始まり初食・初湯・書初め・お茶会・角松やお花を始め各所の設えのどの部分をとってもそこに流れている温かさと心意気を感じます。

 今年のハイライトは何と言ってもロビーに突如出現した畳の間ではないでしょうか?大晦日の午後、波田さんや松井さん達がリフトでコンテナと畳をロビーに運び込みいつの間にかコンテナの側面には化粧板が張られ、ホーム炬燵が3台設えられました。『正月はこたつにテレビにみかんでしょう―』とどこからか声が聞こえてきそうです。

 ロビーは例年ですと駒回しなどであそぶ子供達と久しぶりの再会でおしゃべりする人達、念願のソフトクリームに舌包みする人、、、所狭しとごった返していました。今年は畳の間の縁にチョコンと座わったり、こたつで寛ぐ人等々なんとも懐かしい光景でした。4日の朝にはみごとに元のロビーになっているところも又心意気。

【春日山実顕地 平島春美】