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【エッセイ】
幼年部が始まった


幼年部が始まった  2012年4月12日

 今年の幼年部が始まった。

 こども達はどんな子どもだろうか?

 へー、あの子も大きくなって、もう幼年部。いつの間にか大きくなって。エッ、あの夫婦の子どもが来たの。うれしいナー。
あちらこちらで、幼年部の話がいっぱいです。

 なぜか、春は心が新しくなって、今まで見えなかったものが見える。 あーそうか、こういうことだったのかと得心のいく季節です。
 ちょっと、心の準備をするだけで、毎年、新しい心のページが開きます。

 愛の正体を、知りたくて、知ろうとして、すこし見え始めてきたお互いです。

 幼年部と桜。そして愛の正体を。

愛の正体 2009年 4月

                    

新しい家の ひろく大きな窓から

幼年さんの 散歩の姿が 見える

朝 まあるい石畳の広場は こどもたちの踊りの舞台

幼年さんが ふりむくと

老蘇さんたちの のどかな 食事風景

もう 50才になる 大きな桜の木

花が咲いて 花びらの舞う中を 幼年さんがとおる

そうして 鶏飼いや 牛飼いが 願いを胸にとおる道

花吹雪の向こうに 青い空と 白い雲

どうやって こんな構図を 考えたのか

なにか きれいを 通り越して しまったような

人間の 温もりが 時空に流れる

最近 愛の正体が すこし 解りかけてきたような気がします

村の息吹 村のさんざめき

なにかが 動いて ひとが ひとを 愛すること

ひとが 社会を愛することの 本質が見えてくると

愛することの意味が いっそう 深まってくるように 思えます

そう やがて 世界は 一体の家族に昇華していく

愛の正体が またひとつ 見えてきましたね

みんなと 暮らしているからこそ

そうそう お互いさまです

幼年さんが ふりむくと

花吹雪の向こうに 青い空と 白い雲

【春日山実顕地 柳文夫】