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【エッセイ】ネットストアとえんどう豆


愛和館の入り口のテーブル

「ツタンカーメンの豆ご飯」がありました

中をのぞくと ご飯の中に 小振りな緑の豆

おひつの前に 紫の きれいなサヤ 

エジプトの お墓にあった エンドウ豆が

人と人によって生まれ、人の繋がりによって

春日山の 食卓に 花開いた

慣習で入れたのか 誰かの心が 入れたのか

お墓の中のえんどう豆

それにしても なんと きれいな 品のある紫色

こんなきれいな エンドウ豆と一緒に あの世で 暮らせているなら

ツタンカーメンは 幸福かも知れない

ひとつの意志が 3000年の時空を越えて 実を結ぶ

京都の宇治 活用者の お宅に 伺ったとき 持って帰るようにすすめられた 苗

確かに 彼女の いうとおり 紫色のさやをもつ 異国の匂いのする豆

僕の役目は 自家用野菜の 山鳥のおじいちゃんに 渡すまで

あとは みんなの こころと汗が 実をつけた

3年前の あの苗が ウフッ 今 この食卓に あるのだ

愛和館の入口に えんどう豆の鉢がありました

朝顔みたいなつくりで 小粋です

ヤマギシのネットストアの一品に ならないかな

「ヤマギシのツタンカーメンの墓から出てきたエンドウ豆」

ちょっとネー なんかネー

みんなで 名前を 考えませんか

【春日山実顕地 柳文夫】