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モンゴル農場に集う


 

農場全体風景

 モンゴルのウランバートルから60Km北にある農場に、日本の実顕地と地域会員の支援を受けて建設していた、厳寒の冬でも使える「モンゴルヤマギシ会館」がほぼ完成し、その開館式も兼ねての「集い」を、6月30日~7月1日に、会員とその家族や友人、7月に豊里実顕地と春日山実顕地に研修生として来日が決定した10人など、約50人が集まり楽しい2日間を過ごしました。

新設のヤマギシ会館


◇29日午後、日本滞在ビザが日本大使館から正式に下りた研修生10名は、みんな一緒に車に乗り合って農場に入り、翌日の「集い」に集まってくる人たちのために、新設されたばかりの会館を掃除したり、ロッジ棟にベットを入れたり、ゲルを建てたり、みんなで楽しく一体作業をしました。来日が決まった研修生たちは、みんな仲良しで積極的です。

来日が決定した研修生で会場の準備

 この時期のモンゴルは夜9時になっても太陽が西の空にあり、暗くなるのは10時過ぎです。研修生たちは食事後も準備作業をしていました。

◇30日、早朝にダラハンからの夜行バスで到着した会員を始め、各地から車に乗り合わせたりしながら、会員とその家族や知人友人、研修生の友人などが集まりだしました。
 しかし、さすがというか、モンゴル人の時間感覚にはいつも驚きます。集合時間の1時になっても顔を見せない数人の参加予定者に電話を入れると「これからウランバートルを出ます。」という返事が返ってきたりで、結局、「集い」が始まったのは3時でした。

集い研鑽会風景

 「集い」では、今回、日本に出発する研修生10名一人一人から、出発にあたっての決意を聞かせてもらい、出席者からも「何があってもモンゴル人として頑張って、次に繋げてほしい。」など励ましの言葉も出ました。
 その後は、それぞれ出席者の近況を報告し合ったり、今、どんな心境で日常生活をやっているかなどを出し合いました。
 

研修生たち

 食事は、モンゴルのお祝い日には必ず作るという肉の「蒸し焼き」料理です。ヤギ2頭の肉をブツ切りして焼けた石と一緒にタンクに入れて蒸しあげる豪快な料理です。
 それを両手に持って、脂身も気にせず、男性も女性もかぶりつく姿には圧倒されます。

食後はゲームで楽しむ

 食後は、みんなで暗くなるまでゲーム大会。結局、夜の10時になって、やっとあたりが暗くなりかけて、大騒ぎのゲーム大会は終了しました。
 夜中に700Km遠方から奥さんを連れて駆け付けた人もいたり、ロッジ棟やゲルに入り切れない人は、新設されたばかりの会館でごろ寝状態で夜を過ごしました。

◇1日は朝9時から「モンゴルヤマギシ会館」の開館式。
 玄関入口でテープカットをして、みんなで祝いました。

7月1日・ヤマギシ会館の開館式テープカット

 実顕地から贈られた竹内さんの桜を描いた絵や、岡部実顕地の小島さんの書、日和佐実顕地の野尻おばあちゃんからの作品なども、みんなに紹介しました。

岡部実顕地の小島さんから書を贈呈

 「モンゴルヤマギシ会館」の写真をよく見てください。建屋の両側に「ヤマギシ会バッジ」を拡大したマークを埋め込んであるのです。
 モンゴル人は、ヤマギシ会のこの記章デザインがお気に入りなのです。

新設のヤマギシ会館にはヤマギシ会記章も

みんなで記念撮影

◇農場の現状の写真を送りますので見てください。

・農場で飼育しているヤギと羊は春に子供を産んで現在約400頭います。

農場・家畜のヤギ

・農場内には春に会員が集まって定植したベリーの木が400本植えられていました。

400本のベリーの苗木を春に定植

・日本から今年初めに送った桜の苗木3本も元気でした。

日本から送った桜の苗木

・ミルクティーを作るためにモンゴルの若者はヤギの乳しぼりを上手にやります。写真の女性は来日する研修生です。

ヤギの乳しぼり

・2年前に春日山の楽園村に参加した男の子たちも元気に農場で飛び回っています。

2年前に楽園村に来たムンクチン(中央)とムギ・左)

【東京案内所 松本直次】

フォトスライドショー