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交流館へいらっしゃいませ!其の一


 何のもてなしもない、訪れた人で運営する交流館ですが、そこでの出会いが、熱いドラマを観ているようで、伝えたくなります。

 幼年部出発式の翌日、何かガランとした気持ちになった時、出発した幼年部のお父さんからメールが届きました。

「1年本当にお世話になりました。律子さんには、最初の頃よく愚痴を聞いてもらいました。あの頃は、誰彼かまわず愚痴ってましたけど。今は妻が幼年部にこだわった理由を僕なりに思います。

本当に心ある人の中で、やりたい気持ちすごくよくわかります。

毎年いろんな親がいると思いますが僕には、最高のメンバーでした。

今まで特に妻に対しては自分が頑張っているから(幼年部を)続けられるという思いが、ありましたが、皆の気遣いと受けいれてくれる気持ちで前に進めたと思います。

今なら下の子(2才)を(幼年部へ)送ってみたい気持ちは、妻より僕の方が強いと思います。」

 あ~思い出します。幼年部を決め、願書も書いたと聞いたある日、夫婦喧嘩して願書破いたと交流館へふらっと来たのを昨日のように。
 幼年部の親達も親子デーで寄る度に自分の事として毎回彼の話を否定無しで聴こうとしてました。
たくさんの村人が、彼の愚痴を喜んで聞いてくれました。

 自分の命より大事なわが子を人に託す行為から、わが子へ注がれる愛情を自分が受け取れるようになり、わが子から繋がる人達への感謝の気持ちが溢れてくるドラマ。
このドラマは、まだまだ続くです。

(春日山実顕地 交流館住人 福田律子)