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蒟蒻作りの伝統を地元のあの人を尋ねる【榛名】


実顕地から車で20分ほど草津温泉へ向かう国道沿い、地元、群馬県吾妻郡に在住で、松谷地区で整骨院を営む地元では有名な先生夫妻を尋ねる。

田村夫妻を含め六人のメンバーの内、3名は初訪問の為、膨大な「石のコレクション」に圧倒され、暫し先生の石解説に耳を傾け、「珍しいコレクション」に質疑応答状態となってしまう。

石のコレクション

石のコレクション

暫くして、いよいよ蒟蒻作りが始まる、薪ストーブの手前に先生夫妻が準備されたと思われる調理道具を使い、手慣れた感じに蒟蒻を作り始める先生が、
「だいたいの目安は、 芋1キロ、水4リッター 、凝固剤50グラムかな?」
と話しながら凝固剤を水で溶き準備する。

芋1K、水4リッター、 凝固剤50g

芋1K、水4リッター、 凝固剤50g

始めに蒟蒻芋を剥く、大鍋に水を張りその中に芋をオロシガネでおろす、薪ストーブに鍋をのせゆっくりと熱して80度以上になるように加熱する、

大きめの泡だて器で掻き混ぜる、
「ポイントは、空気が良く混ざる事、焦がさないこと、ダマに成らないように、泡だて器で良く掻き混ぜる、」
この時かなりの力が必要で、この作業約20分が、調理の大きなポイントになる。

しばらくしてから凝固剤を水で溶いた溶液を入れる、そしてまた掻き混ぜること約10分、生地の色がピンクからグレーに変わり始めたら、
「もっと早く掻き混ぜることが重要」
と先生のアドバイスがあり、更に掻き混ぜること約10分。
次は鍋を火から下し、灰汁を取るために水を足しながら、もう一度火にかけ沸騰させ固まらせる、やっとこの段階で完成と思える状態になる。

今回は鍋の中で四分割し水に浸しながら、実顕地に持ち帰ることが出来ました。今回、先生ご夫妻の、実技指導本当に有り難う御座いました。

【榛名実顕地 矢頭英二(広報担当)】

 今回、やってみて思ったのは、大体の目分量で始めたが、蒟蒻液の量と掻き混ぜるタイミングや速さに、間違えが無ければ目的の形になったと思う。ただ今回つかった鍋の形状と蒟蒻液の量を検証する必要があると感じた、今回はいい蒟蒻は出来たが、形状が今一つの出来で終わったと思う。

【榛名実顕地 田村和三】