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2013年、いろいろなことが起こりそう【豊里】


豊里実顕地新春村人の集いより

豊里実顕地新春村人の集いより

これからももっと、やっていき続けたい

豊里実顕地 肉牛部 高橋洋子

あけましておめでとうございます。

昨年はいろいろすごく嬉しいことがあって、その一つは娘の結婚式があって、六川実顕地でやったんですけど、ここは豊里かというほど豊里の人もいっぱいきてくれて、本当に晴れがましくって、自分の人生の中でも最良の一日だったなと思っています。

もう一つは、全国和牛共進会で、繁殖農家の特別表彰をもらいました。私が肉牛部になって12年になるんですけど、その間に、競りに出した仔牛の数が一千頭以上っていう農家が対象だったんですけど、うちは今までに三千頭くらい出してきたらしいんですけど、表彰してもらうって言うのは気恥ずかしい感じだったんですけど、やっぱりそれを、そういう場で、ヤマギシの豊里実顕地の名前が出てくるようになったなというのが、すごく嬉しくて、これからももっと、やっていき続けたいというふうに思いました。

あとは、残念なこともいろいろあって、今年の目標として、そこをクリアしていきたいというふうに思っています。

さらに、牛舎にいる時間が、大事だなと思って、やっぱりそこをやっていきたい、とくに、12月に経営資料を 高橋さんが作ったのを盗み見して、事故費というところを見るんですけど、仔牛も肥育も前年と変わって無いじゃん、みたいな、そういうのがあって、やっぱりそこはもっと、減らしていきたいところだし、自分たちがやれることじゃないかと。

今年は、去年から、赤松先生が、仔牛部門の方にだいぶ関わるようになって、調べれば調べるほどいろいろあって、でもまぁそこは解決していけるなっていう見通しもたって、仔牛部門でも、喧々がくがく、お互いを非難しながら、進めてて、きっと良くなっていくだろうと思っています。

繁殖部門でいえば、去年、一昨年くらいから繁殖の人になったんですけど、受精卵移植をメインでやってるんですけど、卵が取れないとさんざん叫んでいたら、卵が取れないと牛が生まれないじゃないかと叫んでいたら、知多大の先生とか家畜改良事業団の先生とかにきてもらって いろいろ教えてもらって、いろいろやっているうちに、何がヒットしたのかしらないけど、卵ばかりが取れるようになって、採卵したら凍結しなくちゃというくらいになって、もうキャニスターがいっぱいでどうしようと思ってるんですけど、なので、今まで週五回採卵していたのが週三回で、何とか凍結受精卵を使おうとしてるんです。

そういう状態になってしまったのは嬉しいんですけど、凍結受精卵はなかなか付かないと。受胎率が悪いということがわかってきて、それもギャーギャー騒いでいるところなんですけど、いろいろ専門の先生にも教えてもらって、そこもなんとかクリアしてやっていきたいと思っています。

あと、残るのは肥育部門です。肥育部門は、今年はA5の肉が要望にこたえられるほど出せたと一安心はしているんですけど、A5の肉を出していくってことは事故もうちの肉の場合は多くなるなというのがわかってきて、そこもなんとか、飼料センターでは今年もEMRっていうのかな、井波さんとかがよく言ってる、発酵の餌を使うようになって、確かに仔牛の状態は良くなったなとか、牛の状態がよくなったなとか、っていう実感がありつつも、やっぱりまだ足りない部分もあるなというのもありました。

肥育は今までどっちかっていうと、ほったらかしの部門で、なんかみんなであまり考えてこなかったなと思って、来期こそは、肥育の部門研を立ち上げようと。

昨日赤松さんと高橋さんと交渉して、毎週土曜日の5~6時でやります。それを新春の集いで言うから絶対実行してください。

なのであとは、加藤さんと寺岡さんがメンバーです。

私も顔を出してギャーギャーやります。そんな感じで今年もよろしくお願いします。


心身ともに大きい豊かなお母さんを目指して

豊里実顕地 食生活部 瀬戸千浪

新年あけましておめでとうございます

わたしは、豊里実顕地に来て今年で13年になります。ずっと食生活でやらせてもらってきたんですけど、美里でも7年くらい食生活でしたから、なんと、この道20年、ということがあらためてビックリしている次第です。

お正月というのは、私は振り返るとか新年を描くとかっていうのと縁がなかったので、こういう機会にかるく振り返ってみたんですけど、なんというか、好きなことを好きなだけ、やりたいことをやりたいだけやらせてもらってきたなぁというのが実感です。

本当に一日一日をそのときいる人と、なんだかんだ言いながら、一緒にやれてきた、そんな自分だったかなっと思ってて、気がついたら20年経ってたな、そんな感じがしています。

そんな20年の中で、ずっとやり続けてきて、大事にしているのは、毎日の打ち合わせなんですけど、食生活の毎日の打ち合わせっていうのは、本当に、昨日食べてみてどうだったか、やってみてどうだったか、で、今日はどんなふうに用意する?っていう、それだけのことなんですけど、もう、やってもやっても、これでもかっていうくらいやってもなんか、尽きないというか、その辺がなんかおもしろいなと思ってて、そのとき大事にするのは、自分たちがこんなふうにっていうのはもちろんなんですけど、食べる人にとってどうなんかなとか、野菜を作ってくれた人とか、牛を育ててくれてる人とか、そういう人の気持ちも大事にしながらとかって、思って、打ち合わせをしています。

たとえば昨日の年越しそばでしたけど、食べる人はざるそばが食べたかったでしょうね。付け汁どうすると言いながら、でもやっぱり、31日大晦日だし、かけそば一本で用意させてもらいたいなということで、やってみました。

おせち料理も、毎年一年に一回ですけど、凄く楽しみで、私はこの数年、昆布巻きをやらせてもらってるんですけど、最近は西山友美さんに聞いて、私がお世話してもらいながら、やらせてもらってます。

そんな中で、2年くらい前に、昆布巻きは大好きなんだけど、ニシンがどうも苦手でね、っていう人がいて、そのとき初めて、昆布巻きにニシンって、すごく決めてるなって気がついて、他に何か美味しいものって、考えてみたら、豊里には、凄く美味しい牛肉があるじゃないですか。というのに気がついて、牛肉を巻いた昆布巻きをやってみたいなって思って、去年、初めてやってみたんです。

なんとかかんとか昆布巻きはできたんですけど、食べるのに、出す段になって、一つの器にニシンと牛肉の昆布巻きを同じように入れたモンですから、どっちがどっちかわからなくなって、食べた人もわからなかったと。

そういう感想を聞きまして、今度は出し方を、と思って、今年は、2日のお昼にまた、牛肉の昆布巻きも登場します。どんなふうに出すかは、またそのときのお楽しみで、食べてみてとか、いろいろ意見を聞かせて下さい。

私、一年の抱負とかあんまり無いんですけど、昆布巻きの時いつも思ったりするんですが、やっぱり、ふみさんとか、のぶさんとか、かのこさんとか、ほんとにたくさんのおばあちゃんたちが、毎回、寄ってくれて、それが凄く楽しそうで、私からしたら、あと30年後・40年後なんですけど、そのときにもやっぱり昆布巻きにいそいそ駆けつけてくる、で、なんか、楽しんで巻ける、元気で明るい老蘇さん、おばあちゃんになりたいなと、思っています。

でも、今やらせてもらうことは、500人の大家族の、お母さんていうか、ほんとに平凡なんですけど、私は身体も大きいですけど、心もやっぱり心身ともに大きい豊かなお母さんを目指して、ホントに職場のみんなとか、村のみんなと一緒に、愛和館から、豊かさとか、一つとかっていうのを、一緒にやっていきたいと思っています。

最後になりますけど、3日に、午前10時40分かな、食生活の参観があります。

今は若手が活躍していて、私たちがひっぱられながらやっています。ぜひ見に来てください。それでは今年もよろしくお願いします。


2013年、いろいろなことが起こりそう

豊里実顕地 産業部 村岡悦史

あけましておめでとうございます。

今日は産業のことに関する面白いいろいろな話を、紹介させてもらいます。

何日か前から、いろいろ、項目あげて考えてきているんですけど、すごいいっぱいあるんですよ、今年、2013年、いろいろなことが起こりそうというか、そういう中で、たくさんある中で、いろいろなテーマを厳選して、圧縮したモノを、ちょっとまとめてみましたので、それを聞いて下さい。

豊里産業に関する、4つの話題ということで、今から紹介させてもらいます。

一つ目は、去年12月の豊里研鑽会で、だいぶ盛り上がったジャラコの活用について、その後です。

今は、ジャラコのことだけでなく、隣接する配送センター、大型車両の駐車場と消毒設備を含めた一帯を、最終的にどんな場にしていくか、そこに検討の焦点が移り始めています。

現時点では、まずはジャラコの駐車場にハウスを建てて、今年の春苗のお店はそこで開店の予定です。今までの実績に抜群の立地条件が加わって、大繁盛間違いなしです。

そうして、苗の店を足がかりにして、次の動きに入っていくことになりますが、自由に、大胆に、いろいろな可能性を、描き合うところを、これからも継続して、やっていきたいです。

次の話題は飼料センターのことです。飼料センターでは、去年の1月下旬から、発酵飼料の試験製造を開始しましたが、そのことがきっかけになって、あらたな局面を迎えようとしています。

発酵飼料というのは、オカラを主体に、様々な副原料を混ぜたモノを、乳酸発酵させたモノです。

この発酵飼料の製造が始まって、オカラを始め、栄養価が高いけど、傷みやすくて扱いが難しい、いろいろな食品副産物が、乳酸菌のはたらきで、使いやすくてより価値が高いモノに、生まれ変わっています。

一年前の正月ごろは、構想の段階だった発酵飼料ですが、豊里の牛豚にとって、餌といえば、今やその発酵飼料が、ベースになるまでになりました。春日、飯田、加賀への出荷も始まったし、今後はこの発酵飼料を外部販売する計画もあって、飼料センターは豊里産業の中で、今、一番熱い部門です。

その、具体的な内容と、今後の描きについては、明後日3日の参観の中で、発表します。 これから大きく展開しようとしている飼料センターの将来像を現場で感じ取って貰えたらと思います。

三つめの話題は、生産物の供給についてです。

供給所での生産物の売り上げは、減少傾向が続いていて、それ以外のルートでの販売の比重が、かなり高くなってきました。

こうした状況の中、この間の研鑽を通して、段々とはっきりしてきたことがあります。

供給所も、供給以外の販売のルートも、実顕地生産物の供給という大きなくくりの中、一つで考えていこうというものです。

肉牛の仔牛販売、ネットストア、ぎゅうとらの産直コーナー、発酵飼料の外部販売も、生産物の供給というとらえ方です。

こうした観点の研鑽が、さらに進めば、ジャラコの今後の活用についても、自ずと見えてくるものがありそうです。

最後は乳牛の話題です。

3年ぶりのホルスタインの種付けが、去年の4月4日から始まって、順調に受胎しています。

乳牛の妊娠期間は、280日なので、今年の1月中旬から、仔牛が生まれる見通しも立って、その日を楽しみに準備を進めていました。

ところが12月16日の未明にホルスタインの仔牛がいきなり生まれてしまいました。

予定日より40日早い超早産のメス仔牛です。そこまで早産だと、育つかどうかだいぶ厳しいし、仔牛が生まれるのは1月中旬からのつもりでいたので、仔牛の受け入れ体制も出来ていない状態でした。

乳牛部ではそれぞれの牛のことを四桁の番号で呼ぶのですが、この仔牛は特別に、ハナ、という名前をもらって、今は元気にかわいらしく育っています。

一月中旬からの育成の本格再開に先駆けて、育成をやっていくにあたって、何が必要なのかを順番に教えてくれるために、そのためにちょっと早めに生まれてくれたかのようです。

それと、育成再開の最初の仔牛がメスというのもさい先が良いというか、明るい未来を予感させてくれます。

以上、そんな感じです。よろしくお願いします。