ヤマギシの楽園村
2013年春の小学生楽園村
今回の子ども楽園村は、小学生45名の子ども達と10代~60代の11名のスタッフで、4世代が共に暮らす一週間でした。
これだけの年齢の巾のある人達で、一つの事がやれたのは、凄い事だなあと思いました。
春日山の村の人達、一人一人の子どもにかける想いが、色々な所から伝わってきます。
春日山だけでなく、各地から送り出されたメンバーがいて、その後ろには沢山の人達がいます。
「春日山楽園村」というより、「ヤマギシの楽園村」だと、改めて思いました。

楽園村で育ってきた人が親になり、自分の子どもを送ってきたり、楽園村を作っていく人になっていたりと、楽園村の歴史を感じます。
若いスタッフの、子どもにかける温かい心には本当に感動しました。
「愛児に楽園を」で、参画してきた私です。
その思いは、確実に次の世代に繋がっていると思いました。
【北条実顕地 篠原麻知子】
-参加した子どもの感想文より-
一つ目は、自分でできることはなるべく自分でやるということです。
私はいつもお母さんまかせなので、食事のじゅんびや、ふとんたたみ、ここに一週間ちかくもいると、できることがふえるなぁと思いました。
二つ目はホームステイでの中でです。家族ではない人とおふろに入ったり、ごはんを食べたり、自分のすんでいる所ではない、いいところだとかんじました。
初めての楽園村でたくさん学べたと思います。
春の楽園村だけではなく夏の楽園村、冬の楽園村にも来たいと思います。
-小学生楽園村スタッフをやってみて-
小学生楽園村フォトスライドショー
2013年春の幼年楽園村
私は久しぶりに幼年楽園村のスタッフに入りました(去年の7月以来でした)。
年長、年中も顔ぶれが変わって、それぞれが新しいスタートで今年度最初の楽園村でした。
年長さん7人、年中さん10人の合計17人の子供たちと、スタッフ8人でイチゴハウス、ピクニック、牛・豚・鶏さんの散歩、いこいの森遊び、中庭遊び、、、とみんなでたくさん遊びました。
お姉ちゃんスタッフは自分も含め新しいメンバーで、スタッフのテーマは『ゆったりと*よく*観る』でやってみました。その前には『手厚くみる!』という言葉も出たくらい、春の最初の楽園村で、どんな子たちが来るのか、何が起こるのか、わからないけどまずは『*よく*観る』、子どもを知ることから、とにかく子どもが楽しかった、また来たいと思えるような楽園村にしたい とスタッフで話し合いました。
ところが今回の子達はほんとに落ち着いてて、今まで何回も幼年のお泊まりで回数を重ねてきましたとでもいうような雰囲気でした。
きっと子どもの中でも不安と緊張と期待があったのだろうけど、来てみて楽しさが溢れ出したという感じでした。二日目からは、やっと泣き出す子もいて、逆にちょっと安心もしました。
私はとにかくよく観るというところからやろうと思って、ついつい口や体が先に動くところを一拍こらえて、こちらの呼びかけに対して子どもの気持ち がどう向いてるかな、とみてみようとして努力しました。
たったの3泊4日でも、子どもの反応や、意思表示の仕方が変わるからおもしろいし、本当によく観ることで子どもとの関係も大きく変わってくるのかなと思いました。
今回スタッフで来てくれたお姉ちゃんがとっても一緒にやりやすかったのもあってか、スタッフ同士で楽しくやれたのもよかったなと思います。
大人のやりたいことと子どものやりたいこともなるべく拾いながら、全部詰め込んだ楽園村でした。
今回幼年楽園村にお姉さんスタッフに入った大学生からも、やってみてが届いたので紹介します。
今回の幼年楽園村のテーマに“観る”という言葉があって,ある農家での子預かりを手伝った時のことを思い出した。2歳くらいの子供が梯子を登ろうとしていて,慌てて下ろしに行こうとすると止められて,離れて観ていると,足をかけただけで,その先には行かなかった。その時に,むしろ近くに行くと子供が安心して一人では行けないところに行ってしまうので,大人はある程度の距離を保って,見守っているだけでいいと言われた。その“見守る”と“観る”が似ているなと思って,今回の楽園村で,少し意識してみた。
例えば,お姉ちゃんより先に外に出ないとなっているのに,一人で飛び出して行った子を追いかけないで,目の片隅に置くくらいにしてみた。するとその子はすぐに戻ってきて列に加わった。危ないことと分かっていて,気を引くためにあえてやっている感じで,それが通用しないと分かってもらうのも大切だけど,追いかけて来てもらうことでその子は愛情を感じているわけだから,その愛情の部分も別で補っていく必要があるなと思った。
ケンカやちょっとひどいなって思ってしまうやり取りも,キレてしまう子以外なるべく干渉せず,見守る姿勢でやってみた。初めての楽園村なので,傷をつくらずに帰りたいねという話だったけど,男の子のケンカはチャンバラ感覚で,自分からわざわざふっかけているので,やらせて置いたら傷をつくって,怒られてしまった。印象的だったのは,ケンカを売られている方や,時々売っている方も私の顔をチラチラと見ることで,ホントの子供同士のケンカってなかなかできないのかなと感じた。その点,村の子の視線はあまり感じなかったので,面白かった。
見守るということを意識してみて,すごく心配になって保護したくなったりもしたけど,子供は小さくてもある程度,自分の力量を把握しているんだなと気づいた。ツリーハウスの上で子供を見ていた時はもう,全員の腰にロープを括りつけたくなったけど,それぞれがそれぞれなりの恐怖心を持っていて,身体能力の高い子は,ぴょんぴょん跳びはねている一方,丸太の上を渡れない子は,足をかけるだけですぐに戻ってきて,無理をして丸太の上で動けなくなる子は一人もいなかった。すごくハラハラして危なく感じてしまうけど,子供それぞれが自分にできる範囲でやる方が安全であることが分かった。
今回は初めての楽園村の子が多く,見本になって動いてくれる幼年さんもいなかったので,だらけてしまいやすく,集まりとかハミガキとかがかなり大変だった。
2日目の朝のハミガキタイムをミサキと2人だけでみていて,歯ブラシをくわえて走り回っている子やてんでバラバラに座って勝手に始めて,終わったー!!!と叫んでいる子で,もう無茶苦茶な状態になってしまった。前回参加した春の楽園村で,瑞季ちゃんがぐーっと子供の注意を惹きつけてテンポよく進めていたのを,もう神業のように感じて,どうやっていたか思い出そうとしたけど,うろ覚えで,途方に暮れてしまった。でもミサキは初スタッフだし,自分がなんとかしないとと奮い立った。とりあえず裏の手で,みんなで輪になってちゃんとハミガキしないと遊べないよと少し強くはっきり言うと,ちゃんと座ってくれた。それからはなるべくテンポよく進めて,なんとか終わらせることができた。遊びたいがために嫌々やるのはつまらないし,楽しいハミガキタイムにできるようになりたいと感じた。
全体的には,お母さんたちに任せるところは任せられて,気負いすることなく身軽に子供たちを見られたのでよかった。
よく食べてよく寝た楽園村だった。
楽園村5日目に、村人のお家にホームステイ、ということで小学5年生の女の子2人を受け入れました。
一緒に太陽の家へこどもを迎えに行き、お風呂・夕食・夜の集へ。
夜本読みをしていたら、3才の息子より先に2人とも寝てしまいました。きっと充実した毎日なんだろうなぁ~。
1人はまったく初めて、1人は常連の子。
我が家も幼年と小2の子を楽園村に送り出していて、ホームステイで
娘たちと一週間一緒に過ごしているこどもを受け入れるというのは
なんとも不思議な感じでした。むすめが2人増えたみたい。
3歳の息子は少し妬いていましたが、私にとっても、ぐっと楽園村っ子と
近くなった一泊でした。
可愛かった。