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清和茶会
【豊里】


1-清和茶会-004

今年は桜がちょうど満開の時に、清和茶会を開くことができて、大変うれしく思いました。部屋の中ですが、お花見の気分で楽しんでいただけたらと、いつもと少し趣向を変えた席にしました。

掛軸

柳緑花紅(やなぎはみどり はなはくれない)

物事が自然のままに人の手を加えられていないことのたとえで、柳は緑をなすように、花は紅色に咲くように、この世のものは種々様々に異なっており、それぞれに自然に理が備わっているという意味

1-清和茶会-022かりん、金魚葉椿
(葉の先がギザギザになって金魚の姿に似ているところから)
花入れ
青磁
香合
茶箱点前用香合、小羽根、火箸
お菓子
主菓子はようかんで「花散里」という銘にしました。
小皿に金平糖を添えました。これは茶箱の振出しという小さな壺に金平糖や甘納豆などをいれて、客にすすめ、お茶を差し上げるので、添えてみました。

茶箱点前

どこでも気軽に茶の湯を楽しめるようにと考案されたもので、現在に伝わる点前作法は、明治の始めに裏千家十一代家元玄々斎が伊勢路を旅した折に「雪」「月」「花」と折々の季節をなぞらえて創案したのがはじまりです。茶筅、茶杓、茶碗など全てが小ぶりになっています。今回はそれを簡略化した卯の花点前をしました。

【豊里実顕地 横田陵子】