第29期ヤマギシズム学園幼年部生入学
今年は男の子6名、女の子5名の計11名です。
親と離れるこれからを思ってメソメソする子や、幼年部というものがどういう所かよくわかっていないようで元気いっぱいの子、憧れの幼年部に入学できるということで緊張した面持ちの子など様々でした。
この11人の子どもたちの姿が、これから春日山のあちこちで見られると思うと、楽しみでウキウキしてきます。
今年の入学式は初め7日の予定でしたが、その日にオープンした豊里ファームを主になって進めている人達の子どもが3人入学してくることになっていて、「オープンの日と重なるので、入学式には出られない」ということで、今日に変更することになったのでした。
そのお陰(?)というか、この1週間の間に入学者が1人増えて、春日山で幼年部を再開して以来7年目で初めての11名を迎えることができました。
親の感想の中には、子どもたちもそうだけれど、自分たち親同士がこの一年を一緒につくっていけるのが楽しみだという人が何人もいました。
皆が、子どもや孫を送り出す今の心境を、飾らずにそのまま出し合えたとても感動的な入学式になりました。
私たち春日山も、幼年さんやその両親・おじいちゃんおばあちゃんと一緒にやらせてもらえる豊かさを満喫させてもらいます。
おめでとう!
お祝いのメッセージ
圭吾君のおじいちゃん・おばあちゃんの住んでいるタイは、今日からお正月です。みんなで水を掛け合ってお祝いします。どうして水を掛け合うかというと、一年のうちで一番暑くてずっと雨が降っていないので、「暑いねえ、雨が降ってほしいねえ。」というお願いの気持ちなんだそうです。ちょうど25年前の今日、おじいちゃんとおばあちゃんはタイに来ました。着いたらいきなり水を掛けられてビックリしました。タイの人は、お正月はお寺に出かけてお坊さんのお話を聞きます。みんなと同じ年くらいの子供も、ちゃんと座ってお話を聞きます。入学式のような大事な式の時には、お坊さんは、こんなお話をして下さるのだそうです。
「いかなる生き物生類であっても、怯えているものでも強剛なものでも、ことごとく、長いものでも、大きなものでも、中くらいのものでも、短いものでも、微細なものでも、粗大なものでも、目に見えるものでも、見えないものでも、遠くに住むものでも、近くに住むものでも、すでに生まれたものでも、これから生まれようと欲するものでも、一切の生きとし生けるものは、幸せであれ。あたかも、母が己が独り子を命を賭けても護るように、そのように一切の生きとし生けるものどもに対しても、無量の慈しみのこころを起こすべし。」
ちょっと難しいかな?おばあちゃんは、このお話を聞いた時、圭吾君が、「僕ね、触覚が好きなんだ。」って言っていたことを思い出しました。圭吾君が昆虫をじっと見ている時の気持ちは、生き物を慈しむ気持ちじゃないかなって思います。春日山には自然がいっぱいです。これから1年間、11人の仲間と一緒に、たくさんの生き物の命を見つめて、たくさんの不思議を感じてほしいと思います。
タイに来て25年目の今日、幼年部の入学式にお祝いの言葉を送らせて貰えて、とても幸せに思います。こんな日をプレゼントしてくれた圭吾君のお父さん・お母さん、ありがとう。
幼年さんのお父さん・お母さん、ご親族の皆様、今日は本当におめでとうございます。
幼年さん入学おめでとう!
豊里の3人を赤ちゃんの時から見て来てうれしさいっぱいです。
崇一郎の涙をぬぐう姿を見て、息子を幼年部に送ったころを思い出しました。
泣きたくて泣く訳じゃないんだね。
何でかしらないけど、涙が出てくるんだよね。
優しい崇一郎だから。
それでも幼年部に行くと決めたから、涙をぬぐいながら前を向いて歩いて行くんだよね。
こうして、男子は成長していくんだね。
親の知らない世界を体験して、
自分の自分だけの世界を創っていくんだね。
大勢の仲間、大人と共に
新しい仲間に万歳。
そうなのよ、栄子さん。 崇一郎君は泣いてはいたけど、名前呼ばれたらしっかり、返事してたものねー。
今は入雛3日というところで、生活のひとつひとつを丁寧につたえています。みんな元気にやってますよ。
夕方になると「なんでか涙が出てきちゃうの、、」という子がいたり、、、。かわいいでしょうー!。
昨日は夕食が筍ご飯と卵焼きと春菊のゴマ和えだったのですが卵焼き食べて、「メッチャ、美味しい、死ぬほどおいしいよ」って言って食べてる子がいました。きょうは里芋のそぼろあんかけを「このヌルヌルしたのが美味しい」っておかわりしてる子がいたり、、。昨年の9人から今年11人になって「イヤー多いー!」と感じてます。(もちろん、歓びの歓声です)さぁ~5月のお祭りでどんな姿をお見せできるでしょうか、、、?