ページを印刷 ページを印刷

豊里ファーム好評の秘密を聞く


準備中-入口には「豊里ファーム」の看板も

「豊里ファーム」

ヤマギシの生産物直売所〝豊里ファーム〟が、豊里実顕地入口の県道沿いに4月7日にオープンし、週一回のペースで開店し、毎回近隣の人や口コミで大勢の人が来所しています。

その〝豊里ファーム〟を企画・運営メンバーの一人である豊里実顕地のユン・ソンジュンさん(38歳)に、開店までの経緯と、お店をやっている人(生産者)も楽しく、そして来店する地域の方々も楽しい〝豊里ファームをやっていて〟の心境をインタビューしました。

そして、同じく運営メンバーの豊里実顕地川瀬琢磨さんからのメッセージを紹介します。

【実顕地広報部(松本直次)】

出発研全体

毎回たくさんの実顕地メンバーが寄って出発研


松本:豊里ファームを開店して、開店日はもとより、その後の開店日でも、地域の皆さんに好評ですが、「豊里ファームをやろう」となった経緯をちょっと話して下さい。なぜ、やろうと思ったのですか?

豊里実顕地ユンソンジュンさん

豊里実顕地
ユンソンジュンさん

ソンジュン:昨年、今の豊里ファームの敷地が手に入り、県道沿いという立地条件から「いつか生産物直販店をやりたい」「生産物で作るレストランを出したい」などいろいろな構想(意見)がありました。

でも、「いつ?」「誰が?」「どのように?」というところで、具体的にまとまらないまま時間が過ぎていて、先ず近年人気の高い「苗の店」のビニールハウスを移設して様子をみようということでした。

それが今年2月の実顕地用養鶏法研鑽会をキッカケに急ピッチで進んで「豊里ファーム」の開店にまで至ったのでした。そこから自分の人生も狂い始めてしまったな〜(笑)

「一体」のテーマとかこれまでも研鑽学校なども含めて何度も研鑽して来たけれど、自分の捉え方は既成観念的なものに留まっていたと思います。

それが、期間中急ピッチで進められた苗の店ハウス建設を通しながら、「一つから発する」ということが実感としてありました。そういう流れの中で、養鶏法研鑽会の最終日に30・40代のメンバーが集まった席で「あそこに全国実顕地の店を作ろう!」となったのです。

ピーク時の店内

毎回たくさんの人たちが来てくれています


松本:毎回、開店日には1200人ほどが来場していますが、何が地域の人たちを惹き付けるのでしょうか?

ソンジュン:正直まだよく分からないですね。早くから「4月7日直売市オープン」と看板を出したり、毎週新聞折り込みチラシを入れているのが地元の人達の目を引いているというのは確かです。中にはオープン特価の野菜やお肉などを目当てに来た人たちもいるだろうし、あのヤマギシが元パチンコ屋で何かやり始めたらしいと見に来た人たちもいるだろうし・・・でも、多くの人たちがまた来てくれているわけですから、やっぱりうちの生産物を食べてみて美味しかったからでしょうね。


松本:お店をやっている実顕地メンバーも「楽しい」とみなさん言ってますが、何が楽しいのでしょう、どんな心境でやっているのでしょうか?

ソンジュン:やっぱり自分たちが作っているものを自分たちの手で売る(届ける)ことじゃないでしょうか。

もちろんこれまでも供給活動や参観受け入れなどを通してやって来ていることですが、ここまで多くの生産現場の人たちが直接食べる人に出会う場はなかったと思います。

市で食べる人の反応を見て「来週はどうするか」持ち帰ってまたやってみる、これを楽しいでいると思います。


松本:やっていて、一番心していることは何ですか?どんな豊里ファームにしていきたいと描いていますか?

ソンジュン:できるだけ沢山の人たちに多くの生産物を食べてもらいたいというのもありますが、本当にやっていきたいことは、自分が一体の人になっていく、共に成り合っていくことです。自分もそうですが、各自これまでやって来た仕事を継続しながらやっているので、既に各自の線を超えてやっているから、「もう無理!」となるかも知れないし、意見の違いもより鮮明になっていくと思います。

こんなこと言ったら偉そうかも知れないけど、その時がチャンスだと思います。そんなこともありながらやり続けていく中で、本当に研鑽したいテーマに取り組んでいきたいと思います。そして、一緒にやっている川瀬拓磨さんも言っていたように豊里ファームに来てみた人たちが「ここは何か空気が違う。これには何か裏(?)があるぞ。」と感じるようなものにしていきたいと思います。


松本:今後の開店日とか、常設化の計画とか、具体的な計画があったら教えて下さい。
ソンジュン:5月は、まつり翌日の5日(日)以降は11・18・25日と土曜開催を予定しています。

早ければ、5月末から常設化していつでも生産物を買いに来れるようにしたいし、その中で月に何度か朝市もやっていきたいと思っています。

04-豊里ファーム-052

そこが実顕地になっていく

豊里実顕地 川瀬琢磨さん(右)

豊里実顕地 川瀬琢磨さん(右)

4月7日にオープンして毎週4回開催しました。毎回駐車台数で約500から600台、推定で1000人~1500人が来てくれて大賑わいです。

最初はパチンコ屋では見栄えが悪いので立て直すや、せめてペンキで外装だけでも塗る等でていたのですが、建物はそのままでも毎日コツコツと掃除を進めてくれた人、電気、設備、駐車場、看板…とそれぞれで持ち味を発揮してくれた事で見違えるようなお店にな り、お客さんからデパートのようだという声も出る位です。

それ以上に素晴らしいのは、店内に並ぶ自家農場産の製品。全国の実顕地で作って贈られて来ている大きさ。

そして実際に作っている人達でお店、調理、惣菜、駐車場、レジ、遊びコーナー…全てお店の運営という面では拙いながらも、共に考えて作ってるパワーに今更ながらビックリ!ヤマギシ恐るべし!

お客さんも、毎週来てくれる方が多くなっているようで、「毎日開けないのか」や「次はいつ?」等の問い合わせが沢山来てます。

そんな声に後押しされる形で、5月中には常設店を開こうと準備しています。研鑽していく中で、どんなお店に、どうしたら繁盛するかでは方向が違うような気がしてきました。

共に一体になって検べていく。明るく、楽しく、一体で研鑽し、そこが実顕地になっていく。そこが大事かなと思っています。

川瀬琢磨 豊里実顕地