ヤマギシズム社会に触れて
17日18日に中国社会科学院の研究員の方が3名と通訳の女性が1名豊里と春日山実顕地を参観しました。17日参観してみての感想を連絡研で話してくれました。
ヤマギシ会の様子を研究テーマにしたいので、世界の他の実顕地にも是非行きたい。東京や大阪、京都の大学の先生とヤマギシ会の話をするが、今の様子についてはよく知らない、分からないと応えます。人類の進歩、ヤマギシ会の発展と共に影響が広くなると思います。
日本で幸せに自由に生活していることを、日本や中国だけでなく世界中の人に見てもらいたい。
皆さんの生活を見て、幸せに暮らしている様子が伝わってきます。
楽しく働いている姿から仕事に対してプレッシャーはなく共同の理想に向かって努力しているし、マルクスの理想がここで実現していると感じました。
今回は日本の大学で中国の問題を研究している先生らと話し合うために来ました。日本の先生と一番の話題は社会主義とは何か、いかに実現するかです。
東京にいる日本人の先生方も今のヤマギシズムについては分からないと言っていました。互いに連携を取り、システムについて調べ、動いている状態を皆さんに知らせることが重要だと考えます。広い人にこの生活状態を知ってもらって、続けて欲しいと願っています。
18日は朝、玉ネギ収穫や豊里ファームへの搬入をやり、売り場を見ながら、野菜を買っている客人に「なぜヤマギシの野菜を買うのか、高いと思わないのか」などを質問していました。その後春日山実顕地に出発しました。
ただの参観ではなく、理想社会の実現を切に願い、多くの人に紹介したいと、あらゆる角度から場面で、やりたい事とやっていることが一致しているか、繰り返し質問をしていました。
彼らの熱意や、「ユートピアの模索」を出した村岡さんに触れ、あらためて私たちが日々当たり前にしていることの大きさ、参画の原点、社会づくりの質について考えさせられました。
【豊里実顕地 喜田栄子】
一緒にやってみて
今回の方たちからの質問を通して感じたのは、規模や仕組みのことよりも、人について関心が高く、特に職場の参観でも、「その人がとても仕事を楽しんでいる」としきりに言われていました。
それと、農業体験をぜひ用意してほしいという希望で、19日の朝は玉ねぎ収穫をして、それを豊里ファームに運んで並べるところまでを一緒にやりました。
3人のうち一番若い王さんは、それまで口数が少なかったのに「コンテナを一度に二つも持ったよ」と子どものようにうれしそうに話していたのも印象的でした。
【豊里実顕地 沖永雅子】
春日山で受け入れて
5月18日、中国から3人の社会科学研究員が沖永雅子さんの通訳案内で春日山実顕地参観に来られました。
愛和館では元気な初等部の子供たちの隣で食事した後、陽光館ロビーで川口兵衛さんと渡辺操さんと話をする機会がありました。
春日山が始まったいきさつや初期の頃の様子が楽しげに語られました。
「山岸さんはどんな人でしたか、どんな本を読んでいましたか」と山岸さんに関心があるようでした。
そのあと公人の丘や農場を参観しましたが「このお墓に何人の人が入っているのか」「この塔の意味は」とか「トマト1キロの値段は」とかいっぱい質問がありましたが、あんまり良く知らないことばかりでした。
最後に春日山の印象はどうでしたかと聞くと「静かで緑が多く聖地のようでした」とのことでした。
私が学者研究者なら「これを研究して良いのか、研究はやめて参画すべきか」という分岐点にすぐに立ちいってしまうと思いますが、それ以外の道は作れるでしょうか?
私にとってかつてない楽しい参観受け入れでした。
この参観について色々な人達と公意を見出していきました。その過程が面白かった。
ファームで「いらっしゃいませと」言う時、よく実顕地に来てくれましたねと思います。
中国の人達が到着した時、ニイハオと大きな声がでました。よく来てくれましたの気持ちからでした。
今まで誰かがやってくれるから私が受け入れますに転換しました。
翌日ファームに中国から来訪中の人見つけて、あらっここにも来てくれましたかと嬉しかった。
自分から声かけに行ったり、写真に一緒に写ったり、大胆な行動に自分でもびっくり!
私のおじいちゃんは中国で散髪屋をしていた時期があり、本棚には中国やソ連の本がありました。
私の中学校の社会科の先生は共産主義について熱心におしえてくれました。
大好きだった2人の影響は大きかったです。
初めてヤマギシを知った時もそこから興味をもちました。
原風景にも思いを馳せるそんな受け入れでした。