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「和、わ?、わ!」【タイ】


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広報部にタイ実顕地のホームページ制作を依頼していますが、近々完成とのことで、楽しみにしています。

広報部の沖永建介さんとやり取りをするなかで、「現地では毎日のことで当たり前の場面も、離れた日本からだと新鮮なことも多々ありそうです。」とあり、時々写真を送って欲しいとのことでした。

そう言えばエビ工場の様子も、ほとんど発信していないと気がつきした。

今内部川実顕地から溝口宏子さんが交流に来てくれていて、工場に入ってくれています。それでこの機会に工場のことを発信したいと思いました。

宏子さんの感想

『エビ工場は、私の工場というイメージからは遠い、コンパクトで、清潔で静かです。仕事の流れがよく考えられた、人が活き活きと動ける空間だなと思えました。

背ワタ取りをする宏子さん

背ワタ取りを体験する宏子さん

愛和館で口に運ぶ度に「美味しいねえ!」と頂いているエビカツ・エビフライの製造工程の話は、今まで交流に行った人や食部研の中で話題になったりして想像はしていましたが、今私が現場にいて、社員さんの中で背ワタ取りをしていると、「一部」をやらせてもらっていることを実感し、不思議な気持ち。気持ちは溶け込んでいますよ。ただ手を動かすだけでなく、昨日より今日、今日より更に明日と効率もよく、心地もよくと気を置いて真剣にやっていますが、なかなかですが‥。

社員さんと一緒に

社員さんと一緒に

『プリプリのエビカツ・エビフライをタイ国内、日本へ、もっともっと送り出したいですね。』

工場では毎朝出発研をしています。点呼と1日の段取りが主ですが、時には日頃気になっていることを出し合います。

今日は、ある社員さんから、

「もっと細かく段取りして欲しい。3人でこの仕事ではなくて、この人はこれ、この人はこれというふうにはっきり書いて欲しい。」
と出されました。

「3人で回りあってやってくれたらいいんだけど。細かい事は現場でないとわからないし。」(私)

「それだと困る。」(社員さん)

タイの人は上司からの指図は受けますが、社員同士で考えるということはほとんどないようです。

そう言えば養鶏をやっていた時もこんな問題がよくあって、「協力し合って、心一つでやりましょう。」というテーマを書いていました。それで工場でもテーマを書いてみました。それを見て元養鶏部だった社員さんが、「そう、そう。毎日これを言われた。」と思い出してくれました。日本語ではこれを「和」と言うと伝えると、「わ?」「わ!」と面白がり、何となくギクシャクしていた空気が、「まあ、『わ』でやるか。」みたいにちょっと動きました。

面白い人達と日々やっています。

【タイ実顕地 上田師代】