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飼料稲の収穫始まる【豊里】


11-飼料稲刈り-015

5月から始まった牛のエサとなる飼料麦、麦わら、稲わらの収穫に続き先週から、飼料稲の収穫が始まりました。

飼料稲は牛のエサ用に育てた稲で、籾も茎や葉も一緒に刈取り、ロール状に巻き、ラッピング保存します。2か月程の保存期間中にもともと稲についた乳酸菌で発酵が進み、牛の大好きなエサになります。

飼料用稲収穫風景

飼料用稲収穫風景

豊里では8年前から乳牛・肉牛に必要な飼料稲を地元農家に委託栽培してもらっています。
今年は6軒の農家の方に56ha栽培してもらいました。

飼料稲はどんどん品種改良が進み、背丈が1m80cmもある稲が出来て、従来の収穫機械では刈り取りにくくなったため、今期から大型の収穫機を導入しました。

今期から大型の収穫機を導入。

今期から大型の収穫機を導入。

この収穫機は稲の裁断が細かく、圧をかけて梱包できるので、より高品質なサイレージロールができます。牛にあげるのが楽しみです。全国で69台目、三重県では初ではないかとの話です。

収穫メンバーには丈の長い稲に苦労せず刈り取りができ、やり易くなったと大好評です。今までの収穫機と併せて2台の収穫機が豊里周辺の飼料稲収穫にフル回転です。
飼料稲を収穫した田んぼには秋から冬にかけて堆肥を撒いて行きます。

豊里の地で牛を飼い始めた77年当初は未利用資源のおからや青草、サイレージをエサにしたそうです。河川敷の草刈をはじめ牛たちの食べるエサを求めて近隣農家とつながり、牛が一気に増えた80年頃からわらと堆肥の交換が始まりました。
今では牛の粗飼料は輸入飼料に頼らず、ほぼ100%自給できるようになりました。

肉牛メンバーで飼料稲の収穫を見に出かけました。

肉牛メンバーで飼料稲の収穫を見に出かけました。

昼の哺乳後、肉牛メンバーは飼料稲の収穫を見に出かけました。広い田んぼで大型機械を機敏に動かしながらチームで無駄なく、地道に仕事を進める若人の姿にエネルギーを貰い、牛のエサやりに帰って行きました。

作業時の機体寸法は全長×5160mm×・全幅×1830mm×・全高×3240mmで、本体の機体質量は4610kg。モニタカメラも装備されていて、運転席のモニターで左後方と真後ろの確認ができます。

07-飼料稲刈り-009

【豊里実顕地 喜田栄子】