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第4回伊賀乃国まちづくり【春日山】


第4回伊賀乃国まちづくり

春日山の陽光館で開催された「第4回伊賀乃国まちづくり意見交換会」


 11月21日、春日山陽光館で「第4回伊賀乃国まちづくり意見交換会 (子どもの生きる力と社会の支え)」が開催されました。参加者は、伊賀市長・副市長・教育長・市議会議員・元校長など13名で、春日山からも2名が参加しました。この会は伊賀市住民有志の主催で、第3回は俳句・芭蕉について、第2回は農業についてと、伊賀市長を囲んでの私的な集まりで、第2回の農業の議題の際も春日山の会場で、モクモクファーム・愛農会・有機農業実践者・農協など伊賀地域の農業関係者を招いて開催されました。

今回は、食生活部が作ってくれたお弁当と、こいうま茶で和やかな雰囲気で始まりました。日曜市に来ている人や、同級生が春日山にいたこと、パチンコ屋が豊里ファームになったこと・タダのまつりの話、震災で石巻に行った時うどんの炊き出しをしていた話、野菜の苗を豊里で買っている話など、ヤマギシの話で盛り上がりました。

 教育の話では、今の学校教育が以前と比べて教員がとても忙しくなっている話を聞かせてもらいました。英語・パソコン・電子黒板 など次から次へと新しいものが入り、そのなかで学力を上げてくれ、体力を付けてくれ、そろばんを入れてくれと保護者の要望も多岐にわたっているそうです。ある参加者は、小学校に久しぶりに行ったら、集会をやっている時で、子どもたちがおしゃべりをしていたり、落ち着かない様子で、自分たちの時代と先生と生徒の関係が違ってきているなと感じたそうです。
2-DSC00017 そんな現状は、子どもの教育を学校教育のみに頼りすぎていることの弊害で、もっと家庭教育や社会教育を伊賀地域はどう取り組んでいくかが課題で、その方向に話が発展していきました。

 ヤマギシからは、楽園村や、サッカー合宿などたくさんの子どもたちが春日山に訪れていること、そこで自分たちで暮らしを作っていくこと、農の生活を通して生きる力を付けている話をさせていただきました。

 会は、予定の時間を大幅に超え、3時間にわたって有意義なひとときを過ごせました。
 春日山が、このような地域の人たちの食事をしながらの歓談の場として使われていることも、嬉しく感じました。

【春日山実顕地 北大路順信】

全て村の生産物でつくった松花堂風弁当

全て村の生産物でつくった松花堂風弁当

今年3月に引き続き、春日山を会場に伊賀乃国まちづくりが開かれ、夕食を用意させて貰いました。
最初は、前回やってみて等からそれぞれに思うこともあり、なかなか具体的に描けませんでした。こんな時こそ、もう1度短時間でも寄りたいなと声をかけると、それぞれに都合をつけ寄ることができました。そんな中でどんな方がみえるのか、どんな場を描いているのかとはっきりしてくる中で、自然に気持ちが寄っていく空気が感じられました。具体的にもとんとんと進みだし、今回は、会議のほうに集中して貰えるように、松花堂風弁当にしてみようとなりました。

お弁当は初めてのことなので、お弁当箱を選んだり、試作したり、盛付け方をどうするかなど食生活の整理研の時間を使ってみんなでいろいろ出し合いながら見出していくのが楽しかったです。

畑でとれたての新鮮野菜をはじめ、わが家の豊かな食材でこんなお弁当を作ることができ、心地よい緊張感のなかで楽しませて貰いました。
当日食事の時には、生産物や、日曜市、豊里ファームの話題も出ていたようです。

早くも正美ちゃんは、次はどんなメニューがいいかな、と楽しんでいます。
こんなふうに、春日山を使ってもらう事ができれば、何かしら繋がっていけるものがあるなと感じ、また機会があればぜひ使って貰いたいなと思いました。

【春日山実顕地 奥田なな瀬】