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鈴木恒太さん熱く『夢』を語る!
【春日山】


2月20日(木)晴天、(風は冷たかった!!)実顕地作り研鑽会メンバーの発案で「実顕地作り・村参観」をして、現在描いて進めているところや、まだこれから着工する所などを、みんなで参観してまわりました。とても寒い日だったのですが、なんと80人もの人が集まりました。老蘇さんも10人以上の人が参加して、一緒に参観しました。日頃から村の動きに関心がある老蘇さんたちですが、寒空の下、杖を突いて熱心に耳を傾けている姿をみていると、実顕地が始まってから今日まで続いてきた流れが、これからも脈々と流れ続けていくその現場に立ち会ってくれているように感じて感慨深かったです。

まずはじめは、今春日山で話題の野菜出荷場が移転してくる供給所前です。現在の住生活部の拠り所を蔬菜部も一緒に使うことになったり、法人事務所でしてもらっている蔬菜の事務を、供給事務と一緒にすることにしようと思っているなど、新しい描き・動きが発表されました。
次は、バイオマスガス発電予定地です。日頃発言の少ない鈴木さんの意気込みが伝わってくる話に感心している人が多かったです。
3番目は、いちごハウスの前で。モンゴルから来ている農業実習生のチェチェグさんが、あと一年しか実習期間が残っていないがモンゴルに帰ってからいちご作りができるようにしたいと、片言の日本語で話してくれました。
最後は東部に場所を移動して、解体しかけた豚舎を見渡せる土手の上で、養豚部の若いメンバー5人の話がありました。私より若い世代の彼らの話を聴いているうちに、何というか言葉にはうまく表せないような感動がこみ上がってきました。「たえず脱皮し、新たなものを産みだし続ける源泉にふれる」とでも言ったらよいのでしょうか。

豚舎を見渡せる土手の上で

豚舎を見渡せる土手の上で


この参観を描いた時に、時間差で何便か出そうかという案もあったのですが、一回にしたことにより「実顕地づくり研、一堂に会することで齎されるもの」を実感した参観でした。

【春日山実顕地 柳順】

鈴木恒太さん熱く『夢』を語る!

鈴木恒太さん(右)

鈴木恒太さん(右)

別海実顕地でバイオマス発電をやるというのをむらネットで見て「まさにこれだ!」って思ったんですよね。いままで畑に撒く堆肥としてしか使われていなかった牛糞がその前工程として電気を生み出す、すばらしいプロジェクトだと思って感心していました。そのことがまさかこの春日山で行われようとしてるなんて「さすが春日山』(笑)なおかつ春日山ではバイオマス発電には非常にいい条件の牛糞と豚糞を使って、互いの特性を生かし合ってうってつけなのです。発電規模としては、一日30t、1ヶ月半位貯めこんでそれからメタンガスを取り出して、発電を始めるんです。今計画中なのは1時間あたり150kワットの発電量で、これは今話題のソーラーだとか、風力発電と違って、天候に左右されることなく一日24時間フル稼働で発電できるというのが魅力なんです。また、だいたい85度Cのお湯がふんだんに出る、それも又すばらしいことかなと思ってます。それと、「カーボンニュートラルという考え方からするとバイオマス発電というのはCO2を増やさないで電気を生み出す、自分としてはそのへんが狙いのひとつでもあったんです。 この事っていうのは数年前に京都で国際会議がありまして、そこで京都議定書というのが作成されたんですが、それは1990年の二酸化炭素の量をベースとして2008年から2012年までの間にどれだけ二酸化炭素の量を減らせるかという中身なんですが今だに増え続けていて、そこから見たらこのバイオマス発電というのは二酸化炭素を増やすことなく電力を生み出すことができるので、自分もホントに楽しみというかそんなふうに思ってます。それでこれがあらたに実顕地生産物のひとつとして成り立つ、生まれていくのを期待しています。それと先ほど豚糞と牛糞と言いましたけど純度の高い豚糞を生み出すにはやっぱり東部の新豚舎を早く建てないと豚糞が足らないという事で『奥田君!(頼むよ)』。

平島さんと話してて、さっきの温水なんですが温水を引いてバッテイングセンターの横にログハウスを建てて露天風呂を作ってそこから眺めるっていうの、 (ここの南斜面からの眺めは春日山一なのです。夕日もきれいに見える) 「生きてる間にやろう~ゼ!」 「長生きしなアカンなぁ~」(爆笑)

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