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「水が消えた!?」【加賀】


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 加賀には、養豚場用と生活館用に2基の井戸があります。 何十年も前に降って地下に浸み込み濾過された、雪や雨の恵みを使わせてもらっているのだと聞きました。 使えるのが当たり前になっていた水の価値を、みんなで再認識する機会が、ただいま進行中。
 「水の出が悪くなったから、井戸を業者さんに掃除してもらうことになった」と、朝の出発研で出されたことから始まった、一体の水探し作戦。私には思ってもみなかった面白さあり、やりがいもありで、中間報告してみます。
 
 業者さんによる井戸掃除も完了し、水の出もよくなり、「めでたしめでたし」。 念のため生活用貯水タンクを満タンにし、生活館では一晩水を使わないで様子をみることになりました。 翌朝の出発研での報告は、、、「水が消えた!半分以下に減ってる!」

 では、水不足の原因は漏水?! どこで? ここから水問題は、後藤さんと岡本さんだけの担当ではなくなったようです。 
  
  漏水箇所をみつけるために先ず夜間、生活館への配水バルブを閉める
  お風呂は無し  トイレ洗面所には貯め水  食器洗浄機は止めて手洗い 
  貯水タンクから生活館への配水管の、複数のバルブをアレコレ開閉し
  タンクの水の減りをつき合わせてみる

こうして漏水箇所を見つけようと、何日も試行錯誤してきました。特に岡本さんが専念して、配水管の見当をつけては、石だらけの硬い地面をアッチコッチ掘ったりで、寒い戸外の作業、もうこれ以上打つ手は無いかと思われた時、内科医のつかう聴診器が登場! 聴診器を配水管に当てて水の音を聴き、漏水の糸口をつかめないかという案が出て、これも即実行! 岡本さんの諦めない実行力に、私は勇気をもらいました。

 毎日朝の出発研と夜の整理研で、その日実行したことを全員で出し合い聴き合い、次の対策を考えやってきました。 貴重な水であり、地盤のゆるみも心配。 昨夜は「こんなにやってもわからないなら、豊里の建設部に診てもらったらどうか」という案が出るところまで来ました。 水対策を家族総出で味わっています。

【加賀実顕地 新村由美子】