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村に抱かれて


先日、88歳の母が亡くなり、村のみんなに見送られて出発しました。
5/15米寿のお祝いは、子・孫・ひ孫に囲まれて病院のラウンジで写真を撮りました
入院中もほとんど痛みもなく、最後まで穏やかにすごせたと思います
母は 父を見送った後、那須・岡部と7年間、私たちとと一緒に過ごしました
最初は、ヤマギシズムに戸惑い・遠慮気兼ねの毎日で「早くお父さん迎えに来てよ」と言っておりました。でもだんだんと、少しずつ慣れてみんなの中に入っていけるようになり、仲良し食事会では本当に楽しそうでした。
晩年は「私、何の心配もないの。幸せね」とよく言っていました。

今改めて母の人生を振り返っています。
父に「母さんを頼むぞ」と言われたこと・・・多少の不十分さはあっても、やり遂げられたと思っています。
偲ぶ会では、母さんの好きな尺八を演奏してもらい私もオカリナを吹いて、皆さんにお線香をあげてもらいました。戒名も付けてもらいました。
母のことをみんなで出し合っていると、母の人生―生きた証が浮き上がってくるようでした。
告別式では「文子さん・・」と呼びかけてもらい、孫にも「おばあちゃん・・」とお別れの言葉を言ってもらい、お花にい~っぱいに囲まれて、母は出発しました。
恥ずかしがり屋の母は、きっとはにかんでいたことでしょう
「村のみんなにこんなに世話してもらって母さんは幸せだよ」と妹が言っていました。
村に抱かれて・・・そんな感じがしています

母は 沢山の人とのつながりのなかで生まれ、88年間沢山の人との繋がりのなかで精一杯生き、出発していきました。
そして、沢山の人々にも何かを残し、私たちにも溢れる愛と沢山のものをつなげてくれました
一人の人が生まれ生きたことは、宇宙からみたらほんの小さなことだけど、大きなことだとも思いました。
本当にありがとうございました  

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【岡部実顕地 笹川麗子】